【エンパワ日記】 夢の原点

チーム「横浜ブルー」のマネージャー“おじゃる”です。
前回3月に、少しずつ走り始めたチームについて書いてから(http://www.canayell.jp/yokohamablue/) 2ヶ月あまりが過ぎ、本番までいよいよあと2週間(ブログ公開時点であと6日)。フルマラソンでいうなら勝負どころ、35km過ぎまでやってきました。
気づけば、うららかな陽気にうとうとまどろむ季節から、少し動いただけでもじっとり汗ばむ季節へ。 チームもその空気の変化に呼応するかのように、何度も会って話をし、毎日のようにLINEでとりとめもないやりとりやスタンプの応酬を続けながら、だんだんと熱を帯びてきています。 時にスピーチ原稿のブラッシュアップの最中、言葉のやりとりが熱すぎることもありますが、それもこれも含め、すっかりチーム4人が日常生活で「いて当たり前」な存在になってきたような気がします。
でもここへ来て、緩やかな上り坂に、少し足が止まりつつあることも事実です。 それは「あなたの夢はどこから来たのですか?」という問いに対して。
横浜ブルーのカナエルンジャー「T2」。 料理人になるのが夢だと、オリエンテーションの2月には、熱く(時にはにかみながら)話していました。 その夢の原点ってなんだろう? 現時点で彼自身も私たちも何となくそこに強い思いがあることはわかっていながら、もどかしいかな、はっきりと言葉で説明できるものを今の時点で持ち合わせていません。 それはスピーチ本番でも、もしかしたら、夢が成就して料理人になっても、はっきり表現できないものなのかもしれません。
カナエールの活動の中では、時にエンパワから直接カナエルンジャーに問いかけてみたり、あるいは仕事人インタビューを通じて彼自身が大人に問いかけてみたり、様々な角度から「夢ってなんだろう?」をチームで考えてきました。
大人になり歳を重ねると、思い描いていたことのいくつかは、恐らくかなわないんだと思わされる経験に出くわします。 そしていつしか、そのことを「夢が現実に負けた」という一言でもって周囲や自分を納得させようとすることがあります。
仕事人インタビューで、その道のプロにお話を伺った際、そのうちの何人かが、インタビューの最後に「いやあ、この仕事を志した時の気持ちを思い出したよ、ありがとう」とコメントしてくれました。 そのなんとも言えない表情を見ながら、ホントは、夢って「現実に負ける」ものでも「あきらめる」ものでもなくて、ただ単に「見続けられるものかどうか」だけなんじゃないかと思いました。 そして、その道のプロが忘れていたというのは、走り続けてきた現実の中にずっと夢があるからではないかなと気づいたのです。
スピーチ本番の5分間では、夢への一直線な思いを、カナエルンジャーは一生懸命伝えようと頑張ると思います。 その短い時間で伝えようとする姿は、ともすると聞いている立場からは「特別なこと」に映るかもしれません。
でも、その夢は、日常生活でいろんなことを思い、時に悩み、笑い、泣き、という現実生活からの地続きで支えられているということ、だからこそ大きく根を張って強く強くキレイに咲かせられる夢だということ。私自身、そのことはT2とエンパワの二人(はたぼーとはるはる)と過ごしてきた中で感じたことでもありました。
何十時間と原稿に向き合って、溢れ出しそうな気持ちをひとつ残らず詰め込んでも、なお、語りきれない思いやこぼれ落ちる言葉があります。 そんな語られなかった言葉にも思いを馳せながら、スピーチコンテスト本番6/18(土)に、客席からカナエルンジャーの一言一言に耳を傾けてもらえたら、一緒に走ってきた身として、こんなに嬉しいことはありません。 もしかすると、カナエルンジャーにとっての「夢の原点」は、スピーチを終えてあなたからのあたたかい拍手をもらった瞬間になるのかもしれません。

はたぼー・T2・おじゃる

はたぼー・T2・おじゃる


You may say I’m a dreamer. But I’m not the only one.
(わたしのことを夢想家だと言うかもしれないね、でもわたし一人じゃないはず)

(横浜ブルーマネージャー:おじゃる)