【エンパワ日記】「共にする喜び」

これを書いている時点でいよいよコンテスト本番まであと25日!
すでにチームが動き始めてからおよそ3か月が経過しました。

私たちのチームはエンパワ3名ともカナエール初体験のフレッシュなチームです。
カナエルンジャーは理学療法士を目指すヤッスーで、礼儀正しく真面目な野球少年ぶりにヤッスーでよかった、この子ならスピーチ原稿の作成はきっとスムーズに行くだろうと嬉しくなりました。しかし、いざ活動が始まってみると、彼の私たちへの態度はいつまでたっても「お世話になる大人たちへの礼儀正しい対応」を越えることがなく、打ち解けないものでした。

ネクストバッターズサークルにいるヤッスー

ネクストバッターズサークルにいるヤッスー

 

シャイなヤッスーは文章に自分の気持ちや感情をうまく乗せることも苦手のようで、スピーチ原稿は事実経過の羅列にとどまり、本人の本物の気持ちや熱い思いがなかなか伝わってきません。なんとかしたいとは思うものの、誰しも好意を持つ相手に批判的なことは言いたくないものです。
ましてやまだ打ち解けないヤッスーに嫌われてこれ以上距離が開くようなことは避けたい、そんな気持ちから、批判は抑え、少しでも良い部分を見つけて持ち上げるようにしていました。今から思えば腰の引けた対応だったと思います。

そんな中、原稿を読んで聞かせてもらったところ、これが酷い棒読みで私はつい今までの遠慮を忘れて「全然あかんわ!だいたい、練習してへんやろ」と叫んでしまいました。「やってしまった」と思いましたが、言ってみると案外雰囲気が悪くなることもなく、その後で練習してきたらしく翌日は格段によくなっていました。このことがきっかけで私も思ったことが言えるようになり、そうするとヤッスーも納得いかない部分は反論してくるようになりました。私の中で彼との距離が一気に縮まった出来事でした。

それまでなんとか親密になろうと思い、いろんな質問を振ったり自分のことを面白く話してみたり、工夫や努力をしてきたつもりですが、垣根を作っていたのは自分の方だった。私はヤッスーのことを大切な壊れやすい宝物みたいに思っていたけど、そうじゃない。宝物はその輝きが変わらないように大切に保管するけど、ヤッスーは成長して変わっていくべき存在です。
ちょうどタイミングよく「甘やかすのは愛がないから」という言葉と出会いましたがまさにその通りで、私はヤッスーのことを一人の人間として尊重も信頼もしていなかったと痛感しました。

バッティングセンター初体験の私を心配そうに見つめるヤッスー

バッティングセンター初体験の私を心配そうに見つめるヤッスー

今回私がカナエールに参加したのは、仕事以外でも誰かの役に立ちたいという気持ちが強かったからでした。
人間の幸せには、「してもらう喜び」、「自分でできる喜び」、「人にしてあげられる喜び」の3段階があると思っており、人の助けになるということが自分の人生を豊かにすることだと信じています。
今回、カナエールの活動でその3段階にまだ先があることがわかりました。それは「人が自分でできるようになることを手伝う喜び」です。若い人が困難を乗り越えて成長する姿を見ることはそれだけで尊いものですが、それを手助けできることはただ「してあげる」より何倍も素晴らしいです。そしてさらにその先の「共にする喜び」が見えてきました。私は医師で血液透析専門のクリニックの院長をしています。患者さんは高齢の方が多く、主治医としてリハビリに関して意見を述べる機会もあります。いつかヤッスーにリハビリを依頼することがあるかもしれません。一緒に仕事をすることを想像するだけで感無量で涙がこみ上げてきます。

 

どうかみなさん、こんな奮闘の結果をぜひ会場でご覧下さい。
そして来年のカナエールであなたもエンパワになってみませんか?

チケット好評発売中です。

目標に向かって歩く4人

目標に向かって歩く4人

 

(東京ゴールドマネージャー:にゃじら)