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カナエール2017走り始めました!

「東京ホワイト」のマネージャー、ノラです。

カナエール2017のチーム活動がスタートしました。

先日2月25日、東京のど真ん中でカナエルンジャー1名とエンパワ3名、合計4名のチームが発表されました。

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どんな夢を持っているカナエルンジャーと出会えるんだろう?
一緒に活動するエンパワーはどんな人なんだろう?ドキドキ・ワクワク、首を長~くしながら、その出会いを待っていました。
私たち「東京ホワイト」はカナエルンジャー(ディーン)、エンパワー(りょこ、あっつん、ノラ)の4名でスピーチコンテストまでの120日間を共に走ります。

次のイベントは3月25日~26日の合宿です。普段はそれぞれ生活が異なり、住む場所も違うのでなかなか会えません。
合宿までにお互いを知りたくてLINEで好きなこと・嫌いなこと等々、やりとりをして盛り上がっております!

また合宿までにエンパワはルンジャーの生活している施設に訪問をする予定です。
まずはお互いを知り、信頼を築けていけたらいいな…そんな思いのこの頃です。

私はカナエールにエンパワとして2回目の参加です。きっかけはカナエールスピーチコンテストのVTRを見たこと。
子ども達が真剣に、そして素直にありのままに語る姿に胸を打たれ、私にも何かできることがないだろうか、そう思うようになりました。

夢を持つ子供たちはキラキラしています。そんなルンジャーを通して「自分は夢を持っているのか?

キラキラした大人でいられているのか?」と考えさせられました。ルンジャー達が鏡になってくれて、沢山のことを気づかせてくれました。
自分が与えることよりも、頂くことのほうがよっぽど多いなあ、参加した率直な感想です。

「楽しみながら。でも真剣に!」をモットーに4人全員が笑顔でスピーチの舞台に立てるように120日間走りぬきます!皆さんもカナエルンジャー達に会いに来てください!!!4月10日よりチケット販売予定です。

東京ホワイト ノラ

【エンパワ日記】カナエール2017 スタート!!

チーム「横浜ホワイト」のマネージャー、”ヤーテツ”です。

今年も始まりました。カナエール2017!! 去る2月25日、総勢約100名の大人たち・子どもたちがオリエンテーション会場に集まりました。
この日は、子どもたち(カナエルンジャー)との初対面+チーム発表、を控えているので、大人たち(エンパワ)のみんなは、どこか固い表情。 ドキドキ。ワクワク。そわそわ。 色んな感情が見て取れます。
去年も一緒に活動したメンバーとは、 「今年もこの時期がやってきたねー」 「”カナエール”は”春の季語”みたいなものだよね」 などと、想い出に浸りながらも、これから始まるチーム発表が楽しみな様子。 もちろん、僕もその一人です。

さて、というわけで午後からは、いよいよカナエルンジャー17名とご対面!! 大人たちみんなでハイタッチで迎えます♪

早速全員の前でカナエルンジャー一人一人自己紹介があり、 「人前で話すのは苦手だけど〜〜〜」 って話してた子が多いけど、みんなシッカリと話せていました! でも、もちろん緊張の表情は隠せません。
僕は二回目の参加なので、みんなの自己紹介を聞きながら、 ”この子達が120日間、どんな経験するのかな? 本番、どんなスピーチをするのかな?〟 と、やっぱりワクワクの気持ちが大きくなりました。

チーム発表の後、チーム毎のお昼ご飯、さまざまなワークと、色々なプログラムを通じて、 だんだん大人も子供も、表情が柔らかくなり、あちこちで笑い声が。
チームビルディングのワークでは、恒例のマシュマロチャレンジ対決。今年の一位は、東京オレンジのペイラーチーム、、70cm!! 僕の所属する横浜ホワイトで、66cmと二位! 三位も65cm(東京ホワイト)と、本当に僅差でした。 今年は50cm越えのチームが17チーム中8チームもあり、ハイレベル!!

諦めない。トライアンドエラー。アイデアを出し合う。などなど このカナエールの活動にも生かせるような学びが沢山ありました!
最後に、カナエルンジャーがカナエールの意気込みを発表。 自己紹介の時から、今日だけでも成長が感じられる、力強い発表でした! やっぱり、応援される側も・する側も、〝信頼関係〟が大切なのでしょう。

僕の個人的な目標は、 チームはもちろん、他のチームのカナエルンジャーとも、沢山会話をすることです!! せっかく、一緒にステージを創るんだもの。 カナエルンジャーも、エンパワーも、実行委員も、色々な形で支援をしてくださる人も、ブログをご覧いただいてるあなたも、 全員で創り上げるんだ!!
僕らは、『4人が笑顔で舞台に立つ』という共通のゴールに向かって、これからの120日をチャレンジしていきます!! この120日で、 どんなドラマが産まれるのか!? どんな化学反応を起こすのか!? どんな本番を迎えるのか!?
このブログを通して、皆様に少しづつ伝えて行けたらと思います。 そして、是非!! 東京・横浜会場へ、彼等・彼女等のスピーチを見に来てください。

ニックネーム:ヤーテツ(チーム名:横浜ホワイト)

奨学生の誕生日を、ささやかにお祝いしました

カナエール奨学生とは、スピーチコンテスト終了後も、定期的に大人が様々な話を聞く時間をもうけて、一人ひとりの卒業までをゆっくりと見守っています。(これは”グランドカナエール”という取組みで、奨学生1人に対し、大人3人が伴走者となっています。特に3人に決まった役割はなく、定期的にまったり話を聞く会といった感じです)

先日、2016年チームピンクのジェイが、コンテスト後にはじめての誕生日を迎えましたので、いつもの面談のあと、みんなでサプライズのお祝いをしました。
なんだかケーキが小さく見えますが、この3人とも体が大きいからですね(笑)。
児童養護施設職員を目指して、専門学校で勉強にはげむジェイ、ちょうど年度末のテスト地獄真っ只中でしたが、いい気分転換と脳への糖分補給になったようです。

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カナエールのその後、「妹」「友達」のような存在に。

『スピーチコンテストの後がはじまり。』
カナエールボランティアとして関わって3年が経ち、何人ものカナエルンジャーのスピーチを見守っていくと、そのような感覚を強く持つようになりました。
スピーチコンテストが終わった後は、たくさんの人の前で話した夢や目標へ向かいはじめ、
学生生活や今後の人生を作りあげていく道のりが始まるから。

カナエールボランティアは、スピーチコンテストの後も関わり方の形を変えて、
カナエルンジャーとの関係は続けられるような仕組みになっています。
その名も「グランドカナエール」。

私はいま、グランドカナエールの取り組みで、同じボランティア仲間である「おちえ」と「るんるん」と一緒に、2016年カナエルンジャー横浜ブラック「しょい」という女の子のサポーターをしています。
「サポーター」というと、何か支援をしなくてはならないような気になりますが、
実際は、4人のグループLINEで何気ない会話やスタンプを送りあったり、月に1度の面談で、お菓子を食べながら近況を報告しあうという、些細で、とっても楽しい時間を過ごしています。
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しょい との最近のやり取りは、大学生活やバイト先の出来事や年末の大掃除がんばりました!というような日常に関するメッセージがよく届きます。
サポーターからも

るんるん:「今日は6時に起きました!」(←早起きができない)
おちえ:「試験に受かりました\(^o^)/」

などなど、紹介しきれないほど日々、何気ない会話を楽しんでいます。
思い返すと、カナエールスピーチコンテストで過ごしてきた120日間以上に
しょい とは、年の離れた妹のような、友達のような関係に近づき、少しずつ夢に向かって進んでいく彼女をそばで見守ることが「支援」ではなく「日常」になっていることが、とても嬉しく思う日々です。
ぜひ、一緒にカナエールボランティアをやってみませんか?
カナエールボランティア説明会は明日で最終回となります。ご参加を心よりお待ちしています。

(実行委員:ゆきまる)

1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

クリエイターの楽しみ

私は過去に2回、カナエールボランティアでクリエイターを経験しました。カナエールボランティアの3つの役割の中で、クリエイター以外は経験無いですが、クリエイターは特殊な役割だと思います。
メンター、マネージャーと共に、カナエルンジャーの話しを聴き、自分たちの経験や意見を交換し、スピーチを作り上げていく事には変わりないのですが、それにプラス、カナエルンジャーを撮影し、動画を編集するという作業があります。
もちろん、クリエイターひとりで作るわけではなく、メンターやマネージャにカメラを持ってもらって撮影してもらったり、動画の構成や、ロケ地などのアイデアをもらったり、コメントをもらって修正したりして作り上げていきます。

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でも、編集作業だけは、クリエイターだけの仕事です。仕事というと辛いイメージを与えてしまうので、クリエイターの楽しみと言い換えましょう。

 

動画の編集はそれなりにテクニックが必要ですが、全くの動画作成素人でも立派な動画を作成させることができます。なぜなら、実行委員のクリエイターチームの存在があるからです。クリエイターチームには、動画撮影、動画編集のプロや、クリエイターを経験した先輩がいます。
クリエイターに対して、初期の頃には、数回の撮影講座、編集講座を開催して、テクニックを伝授します。lxt10401
途中には、進捗具合をクリエイターみんなで見せ合って、クリエイターチームからアドバイスもらえる勉強会も数回開催されます。編集ソフトウェアの使い方や、ファイルの保存の仕方などの質問にも丁寧に回答をもらえます。

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クリエイター同士のコミュニケーションは、かなり活発で、お互いにブラッシュアップし合いながら作業を進めることができます。

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それだけではありません。
クリエイターの最大の楽しみは、期間中、カナエルンジャーの表情を一番たくさん見ることができるという役得です。ほとんどの撮影が終わり、終盤は編集にかかり切りになります。カナエールボランティアの中では、一番多くの時間をカナエールに割く必要のあるクリエイターですが、その時間は、撮影してきたカナエルンジャーの様々な表情や声を見ながら聴きながらの作業であり、カナエルンジャーが愛おしくてたまらなくなります。
こんな素敵な表情をするカナエルンジャーを会場に来た人に見せてあげたい。うちのカナエルンジャーはこんなに頑張ってる素敵な子なんだっていうのを見せてあげたい。たった3分の映像ですが、カナエルンジャーへの愛情をたくさん込めることができます。

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最初は動画編集なんて難しそうだなと感じていたのに、最後にはこんな想いになって、時間も忘れて編集に没頭してしまう。そんな、特別な楽しみがあるのがクリエイターです。

 

スピーチ当日は、カナエルンジャーがスピーチするのと同じくらい緊張して、自分の作り上げた映像が上映されるのを舞台袖で見ることになります。

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そんな素敵なクリエイターをやってみませんか?
カナエールボランティア説明会は今週末に、あと2回しかありません。今からでも間に合いますので是非説明会に来て、クリエイターを希望してください。

1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町

説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

(実行委員:ゆき)

本年もよろしくお願い致します

児童養護施設や里親家庭など社会的養護の元で育った若者たちの進学を支援する奨学金プログラム「カナエール」。今年でプログラムは7年目を迎えます。今年も東京・横浜・福岡の3会場で7月にスピーチコンテストを開催します。(チケットは春頃発売予定です)

カナエールは、児童養護施設や里親家庭などから進学を志す若者たちを、大学・専門学校等の在学中(最長4年間)、資金(奨学金)と意欲(社会人ボランティアによる見守り)で支援するプログラムです。これまでの6年間にプログラムで支援をしてきた奨学生は100名を数えました。この春は、そのうちの16名が大学・専門学校等を卒業する予定です。

カナエールは奨学金サポーターや協賛企業、コンテストへのご来場者などたくさんの方々に支えられてきました。そして若者たちに120日間寄り添う社会人ボランティアとして毎年数十名の方々に参加いただいてきました。ただいま2017年度の参加者を募集しています。期間中、過去のボランティア参加者の声を当ブログで多数ご紹介していますのでぜひご覧になってください。

引き続き下記日程でボランティア説明会を開催しています。残り3回の開催となりました。たくさんの方のご参加をお待ちしております。

1月 8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町

説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

(実行委員 きゃね)

「叶える」

このブログは「号泣する準備はできていなかった」の後編です。

前編をご覧になってから読むことをお薦めします。
 

こんにちは。
カナエール2016エンパワメンバーのやまちゃんです。
今回は、カナエールを通じて起こった自分の変化について、書きます。

 

僕は、仕事をしながら、家族を養いながら、やれる範囲で、ライフワークとして音楽をやってきました。
楽曲制作やライブ活動をがんばったり、休止したりを繰り返しながら、不完全燃焼な日々を過ごしていました。
周りの友人にも胸を張って言えないような、プロフィールの「趣味」の欄に控えめに「バンド」と書くレベルの。

 

6月25日にカナエール東京が終わって、しばらく僕は、放心状態でした。
ぎりちゃんや同じチームのエンパワメンバーをはじめ、カナエールのみんなと過ごした120日間があまりにも眩しくて、ちょっとでも思い出すたびに、何度も涙がこみ上げて、仕事中もちょっと席を外したこともありました。
 

そんなある日、眠れない夜があって、僕はふと、カナエールで体験したことを歌詞に書いてみました。
驚きました。
あっという間に完成してしまった。
頭の中でぐるぐる回っていたカナエルンジャーみんなの言葉がとめどなく溢れ出して、歌詞になってくれました。
後で曲を書いて、「叶える」と曲名をつけて、完成したのは7月5日でした。
 

みんなの思い出を形に残すことができて、うれしかった。
 

カナエールの仲間に話したところ、7月24日のカナエール2016解散会で歌ってくれ、ということになりました。
準備をして、あっという間に当日が来て、カナエール2016に参加したカナエルンジャーとエンパワメンバーの前で、弾き語りをしました。
 

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みんな、とても喜んでくれました。
僕の歌を応援すると、言ってくれました。

児童養護施設の子どもたちを応援していたら、いつのまにか僕も、自分の人生を応援してもらっていました。

みんなに勇気をもらった僕は、情熱を取り戻し、ライブ活動を再開しました。
エンパワメンバーの仲間がライブに来てくれて、僕の歌を聴いて「元気になった」とか「癒された」とか言ってくれる。

 

人に喜んでもらえること。
人に応援してもらえること。
それがこんなにも幸せなことなのかと、
僕は知りました。

 

応援は、連鎖するのだと。

 

カナエール2017の参加について、僕は悩みました。
カナエールのおかげで取り戻した音楽活動に、できる限り時間をかけたいと思ったからです。
児童養護やその他の社会的に苦しい立場にいる人たちを応援する方法として、音楽活動を通じてできることもあるんじゃないか、みたいなことも考えました。
 

それでも、時間をかけて考え、様々な人と相談をした結果、僕は2017年もカナエールに参加することにしました。

もっと児童養護について知りたい、少しでも役に立ちたい、そういう思いはもちろんありますが、決め手は「人を応援する人たちの仲間でいたかったから」です。

応援の連鎖が起こる輪の中に身を置くことが、がんばる自分を支える基盤になってくれるだろうと思ったのです。

 

2017年も僕は、仕事も、音楽活動も、カナエールをはじめとしたボランティアも、もちろん家族のことも、全力でがんばっていきたいと思います。

 
このブログを読んでくださった人の中に、次の120日間を一緒に過ごす仲間がいるかもしれないと思うと、とてもワクワクします。

エンパワメンバーとして、一緒に活動できることを、楽しみにしています。

 
カナエール2016エンパワメンバー 東京ブルー やまちゃん こと
シンガーソングライター・ヤマカワタカヒロ

 
カナエールボランティアの説明会は残り4回です。応援の連鎖、一緒につくりませんか?
皆様のご参加をお待ちしております。
(実行委員:おちえ)
1月 5日(木) 19:30-21:30 東京大手町
1月 8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

「号泣する準備はできていなかった」

 
このブログはカナエール2016のエンパワ日記「笑顔への旅路」の続編です。

 
こちらをご覧になってから読むことをお薦めします。

 

「絶対4人で笑顔で舞台に立つ」

カナエール2016 東京ブルーチームの、その約束は果たされませんでした。

笑顔のままではいられないほどの体験が、そこにありました。

 

<6月25日 四谷区民ホール>

スピーチコンテスト当日。
スピーチをしている「ぎりちゃん」の右後ろで、僕は号泣してしまいました。
笑顔で見届けようと心に決めたのに、どれだけがんばっても、涙を抑えることはできませんでした。
人前で、あれだけ体を震わせて泣いたのは、中学時代のサッカー部の最後の試合に負けたとき以来じゃないかと思います。

 

壇上のぎりちゃんは、スピーチ序盤から感情が溢れ、マイクが必要ないくらいの力強い声で、自分の思いを語りました。
それは、スピーチというよりも「魂の叫び」と呼んだ方がふさわしいほど、心の底から、身体中を振り絞って、600人の聴衆に投げかけられました。
ぎりちゃんのスピーチは、自分を変えてくれた恩師、T先生へのメッセージで終わりを迎えます。
マイクを外し、全力の生声で発せられたその言葉は、T先生の胸に確かに刺さりました。
その瞬間、ぎりちゃんの心の中の、見えない鉛の塊のような重しが、溶けてなくなったような気がしました。

 
<前日 6月24日の夜>

ぎりちゃんは、一緒にスピーチコンテストに出場する「いっちー」とともに、施設の食堂に職員の皆さんと後輩たちを集め、スピーチのリハーサルを行いました。

書き上げて、練習してきたスピーチの仕上げとして、ぎりちゃんは力強く語りました。
そして、スピーチ終盤。
原稿にないことをぎりちゃんは語り始めました。

それは、今まで育ててくれた施設の職員の皆さんへの感謝の言葉。
T先生へのメッセージのパートを、施設の職員の皆さんへのメッセージに差し替えたのです。
スピーチの本番原稿をまとめ上げる中で、時間と字数の関係で泣く泣く削った言葉を、彼女は届けるべき相手の前で、蘇らせました。

ぎりちゃんにとってカナエール2016のスピーチコンテストは、6月24,25日の2日間だったのです。

 

<再び 6月25日 四谷区民ホール>

スピーチを終え、舞台裏に引き上げるぎりちゃんと3人のエンパワメンバーの他にもう一人、泣き崩れている人がいました。

舞台袖で次の出番を待っていた「いっちー」。

同じ施設で過ごしてきた ぎりちゃんの親友であり、前日のリハーサル(本番1日目)をともに実行した、東京ブラックチームのカナエルンジャーです。
ふたりは前日のスピーチをお互いに聞かないようにしていたため、いっちーは、本番の自分の出番の直前に、ぎりちゃんのスピーチを舞台袖で聞くことになりました。そして、感動のあまり、泣き崩れてしまった。

幸いなことに、プログラム上、審査員のコメントが入るタイミングであったため、いっちーには、心を落ち着ける5分の猶予が与えられました。

いっちーもまた、素晴らしいスピーチを聴衆に届け、その姿を、ぎりちゃんは控え室のモニターで見守っていました。

 

これは、カナエール2016で起こった出来事の本当にごく一部にすぎません。
そして、スピーチコンテストが終了してからも、カナエールの体験は、関わった人それぞれに大きな影響を与えます。

 
その一人として、次回は僕自身のその後のストーリーを書きたいと思います。

カナエール2016エンパワメンバー 東京ブルー やまちゃん

 

カナエールボランティアの説明会は残り4回です。
やまちゃんが語ったカナエールのエピソードに興味を持った皆様、ご参加をお待ちしております。(実行委員:おちえ)

1月 5日(木) 19:30-21:30 東京大手町
1月 8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町

説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

一番の応援者

5分間。このたった5分間に全ての想いをのせて伝えるために、120日間という時間を費やすのがカナエールです。そして同じ舞台上の特等席でスピーチを聴けるこの5分間が自分の何事にも代えがたい大好きな時間なんです。

 

私が最初にカナエールを知ったのは学生時代に児童相談所の一時保護所でアルバイト職員をしていた頃です。

「施設出身の子に対して意欲と資金の面でサポートします。ただし条件として自分の夢を数百人の前でスピーチしてもらいます。」

児童養護の世界では「苦しい環境の中で生きる子どもに無償の愛を」という考えがスタンダードとなっている風潮がある中で、対象の子どもにこんなにハードルが高いことを要求する支援活動があるなんて珍しいなと思ったのが第一印象でした。児童養護の現場に関わる中で支援の問題と限界について思いを巡らしていた当時の自分は、「本当にそんな活動が出来るのか?」という半信半疑な感情と「なんかよく分からないけど新しい取り組みで面白そうだな」という興味本位な考えを胸に、今の現場とは違った支援活動を体験できるんじゃないかと変な期待を持ってカナエールボランティアに参加してみることにしたのを覚えています。

 

それから気が付くと5回のカナエールを経験しました。当初は一時保護所のイメージが強く「どんなに対応が難しい子でも諦めずに一緒にいるぞ」と覚悟を決めて臨んでいたのですが、その予想とは裏腹にカナエルンジャーたちは良い意味で「普通な子」であり奇妙な肩透かしを喰らいました。好きな芸能人やドラマの話題で盛り上がり、お互いが披露する恥ずかしい失敗談を一緒になって笑い合い、学校の勉強やアルバイトで疲れたと愚痴をこぼす。そんな特別ではなく当たり前の交流が自然と出来て、今を生きる等身大の若者たちでした。「児童養護下の子ども」という自分の中で持っていた暗く重い偏見を一気に吹き飛ばしてくれた大切な出会いと経験です。

 

カナエールを通して学んだのは「子どもたちから大切なものを教えてくれる」ということです。

本番1週間前の練習では原稿を見ないで喋るのがやっとで、感情を込めたり抑揚をつけたりする上乗せの期待なんて出来なかった子が、本番では誰よりもしっかりと前を向き自分の想いを語っていたことに愕然としたことがあります。「この子はここまででいい。十分頑張ったじゃないか。」という私の勝手な妥協に対して「大人が限界を決めるな。私は出来る。」と全身で示してくれたように感じました。その輝く姿に一番感動していたのは同じ舞台の脇にいた私たちだったでしょう。

また違う年には、進行状況チェックの意味もある中間発表の場でさえプレッシャーでお腹を痛めてしまう子もいました。本番直前の舞台裏では緊張で震える手をチームの皆で手を重ね合い励ましなんとか舞台に立ちましたが、スピーチ出だしから言葉が詰まって出てきませんでした。後からその子に聞いた話ですが、実はスピーチをしようと前を向いた瞬間に一番このスピーチを聴いてもらいたい人が目に入ってしまったようです。何年間も会っていない、会場に来てくれるかも定かでなかった人がいると知って想いが溢れて言葉が出なかったのです。長い静寂を打ち破り始まったスピーチは最高の出来でした。直前に廊下で練習したものよりも何十倍も心に響く言葉たち。「誰かに想いを伝えることの素晴らしさ」を再認識した瞬間でした。

 

正直なところ、カナエールに出場するカナエルンジャーは児童養護の世界ではとても恵まれていると思います。それは環境であったり、タイミングであったり、才能であったり。高校卒業後に進学を志し、何人もの大人たちとコミュニケーションを取り、自分の心情を冷静に分析し、それを何百人もの人の前で発表する。一時保護所で関わっていた子を思い返すとそんなこと想像も出来ません。でも彼・彼女たちはそのことを承知でこの高いハードルを乗り越えようとします。これからの自分のため、今までお世話になった人のため、同じ境遇にいる未来の子どもたちのため、希望を持って大人になれるような社会を作るため。それぞれがメッセージを伝えたい相手を想い描き、夢を叶えるチャンスを掴み取ろうと胸に秘めスピーチに挑戦するからこそ、あの会場の熱量が生まれるのだと思います。そんな場がもっともっと拡がって欲しいと心から願います。

 

カナエールボランティアとして大人側に問われることは「応援することの意味」です。恐らく人生の中でも最大級のプレッシャーと闘うカナエルンジャーを前にして、自分は何が出来るのだろう、何をすべきなのだろうと考える瞬間が度々訪れます。その度に「自分はこの子を応援するに相応しいくらいに日々の生活の中で頑張っているんだろうか」と我が身を振り返ることがあります。カナエルンジャーを応援しようと試行錯誤することが、知らず知らずのうちに自分自身を成長させるきっかけに繋がっていくはずです。

 

共に120日間を過ごしたカナエルンジャーが本番の舞台でスピーチをする姿は本当に感動します。他の誰でもないその子だけに照らされたスポットライトの中で、その子を応援しようと集まってくれた温かい人たちの前で堂々と自分の夢を語っているのです。カナエルンジャーには沢山の大切な人の存在がいるのでしょう。だから「自分も彼・彼女たちにとってその大切な人たちの一人になった」と分不相応なことは望みません。ただあの5分間の時間の中だけは、カナエルンジャーにとっての「一番の応援者」でいたいと強く想います。

あなたもそんな「一番の応援者」になってみませんか?

次のカナエールボランティアでお会い出来ることを楽しみにしています。

(2012〜2016カナエールボランティア:さくらい)


現在、カナエール2017のボランティア説明会を実施しています。カナエールボランティアについて、まずは話を聞きに来ませんか?

みなさまのご参加をお待ちしています。
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町

「カナエール」のお兄さんお姉さんに

カナエールボランティアは3人1組で、1人のカナエルンジャーと一緒にスピーチを作っていきます。
カナエルンジャーと出会ってからスピーチコンテストまで、その120日間で、カナエルンジャーの夢はもちろん、カナエールボランティアも自分の夢に向き合い、それを共有し、自分の人生にも大小の影響を与えます。

カナエールスピーチコンテストでスピーチが終わってからも、カナエルンジャーが卒業まで見守っていくことができます。
自分たちが担当したカナエルンジャーはもちろん、他のチームのカナエルンジャーたちも。卒業するまでも、卒業してからも。
カナエルンジャーが学校やアルバイトなどでの出来事を聞いて、みんなで共有して一喜一憂できます。

親戚の子が何人も増えたように、お節介が焼けるおじちゃん、おばちゃん(自分たちは、お兄さん、お姉さんと思ってますが)になれます。
彼らの頑張りやその結果の事を聞くと、とても誇らしい気持ちになれます。
素晴らしい経験です。
そんなお節介を焼けるお兄さん、お姉さんになってみませんか。

(実行委員:ゆき)

 


現在、カナエール2017のボランティア説明会を実施しています。カナエールボランティアについて、まずは話を聞きに来ませんか?

 

みなさまのご参加をお待ちしています。
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町