一冊の本と笑顔を創る架け橋

小学1年生になる自分の娘。まだまだ見るもの全てが新しく、踏み出した一歩が新しい未来を切り開くように感じられる。

自分はどうだろうか。40歳。ある程度、自分の人生でやれることも見えてきた。
まあこんなもんだろう。それくらいでいいじゃないか。そんな声が聞える日もある。

そんな2013年、冬のある日。社内で催された起業家セミナーでのことだ。

「ブリッジフォースマイル」

いわゆるNPOである。わかりやすく言えばボランティアの募集だった。

仕事に育児に忙しい毎日を理由に、なんとなくその活動内容を聞き流しているだけだったら、何も変わらずにそこで終わっていただろう。

だが、その日は違った。代表の林恵子さん(通称えりほ)は自分と同じ40歳。
今からおよそ10年前に、サラリーマンを辞めて子どもの未来のための活動を始めたという。

子育てをしながら駆け抜けた30代。最初はほんの小さな一歩だったに違いない。とにかく失敗だらけだったという。
賛同者も少なかっただろう。

でも、その一歩が共感者を呼び集め、そして大きな感動を作り上げた。

自分の30代はどうだったろうか・・・。ライブドアというITベンチャーでがむしゃらに過ごしたおよそ6年間。
新しい未来に繋がると信じて、毎日を積み上げていたが、あの忌まわしい事件によって全ては儚く消えた・・・。

同じ努力でもなんだか全然違う気がした。

でも・・・その時の苦労は無駄ではなかったのではないか。想いを込めた活動は誰かを動かしたのでは?

そんな想いがあったからか、えりほの講演に共感しきりで、気づいたら活動内容についてたくさん質問をしていた。

「今までにやったことがないからこそ、ボランティア活動してみるのもいいかもしれない!」

あれこれと考えるより先に、まずは一歩を踏み出してみようと、ブリッジフォースマイルへの参加を決意。

ちょうど同じ頃、STORYS.JPという、今ではすっかり「ビリギャル」で有名になった投稿サイトに自分のライブドア時代のストーリーを書いていた。
偶然とは重なるものか。ある出版社から書籍化の話が舞い込んだ。

「社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話」
http://www.amazon.co.jp/dp/4800226678/

出版・・・・何か普段の自分とは遠い世界のことのように聞こえた。
いや、チャンスはポジティブにとらえるべきだ。

40歳という区切りの年に、それまでの半生を綴った本になった。

ボランティア活動をしながらの執筆活動。大変ではなかったといえば嘘になるが、今まで以上に自分とより深く向きあい、
例え40歳からでも新しい自分は見つけられればがんばれる。
次々と訪れる困難に挫けそうになりながらも一人でも多くの子ども笑顔のために立ち向かっていくえりほには遠く及ばないが。

本を書くのも、事業を大きくするのも、子どもを育てるのも、何か似ている。

でも、全ては小さな一歩から始まる。
だんだん新しいことを始めるのがなんだか難しいと感じてしまうようになる。
色々なことを知ってしまうからだろうか。
それが「老化」なのかもしれない。

それを恐れずに行動し続ければ、きっと充実した、40代、50代、60代になっていける。

振り返れば、自分の小さな小さな想いが出版を通して少なくとも数千人には伝搬したように、児童を支援したいというえりほの気持ちがスピーチコンテストを数千人、いや
それ以上に広がっていったように思える。

ブリッジフォースマイル。笑顔を創る架け橋の1人に、誰でもなれる。