物語は写真とともに人から人へ:カナエールのジャーナルの話

カナエールでは2013年より、おしゃれなフォトブック・フォトカードを作成できるサービス、Photobackを利用して年間の活動をまとめた「ジャーナル」を作成しています。このジャーナルはカナエールを支援くださる継続サポーターの皆さんにお送りしている他、カナエルンジャー(奨学生)やエンパワチーム(社会人ボランティア)にとっても大事な120日間の記録になります。また、支援くださるスポンサー企業、協力くださる方々にカナエールの120日間を説明する上でも、大事な材料になっています。

カナエールで3年ほどカメラ撮影をしていますが、カナエルンジャーとエンパワチームが初めて顔を合わせるオリエンテーションから、スピーチコンテストの舞台に立つその日まで、記録として、撮り続けます。先に挙げたオリエンテーション、合宿、スピーチコンテストの予行演習となる事前発表会など、丸1日のイベントでは1人のカメラマンでも撮影枚数は1,000枚近くなり、スピーチコンテストの本番はリハを含め、1,500枚ほどを撮影することになります。

ただ、こうして撮影される写真が陽の目を見ることはあまり多くありません。

一番大きな理由は、参加する若者たちは様々なバックグラウンドを抱えており、カナエールではプライバシーの問題に特に慎重を期す必要があると考えているため、多くの場合、プログラムの過程で彼らの顔が表に出ることはあまりないのです。唯一、顔の見える形で彼らの成果を来場した方々に発表するのが、カナエールのスピーチ・コンテストの舞台となっています。

また、プライバシーの問題だけではありません。撮影されること自体に慣れていなかったり、そもそもなんで撮影されているのか、理屈では理解できても、なかなか納得できなくて避けてしまう子も多いはず。ただ、撮影していると、プログラムが進むにつれて、大人と若者が打ち解けあい、表情が綻んで、良い笑顔をたくさん見せるようになっていく。カメラへの警戒心も不思議と薄れていく。そういう時間の経過と表情の移り変わりを追えることが、カナエールに撮影で関わる醍醐味でもあります。

スピーチコンテストが終わった後、撮影した写真を、その年お世話になったスポンサーのご紹介なども含めて1冊の冊子にまとめます。この時に利用するのがPhotobackです。

Photobackでは、Webサービスに写真をアップロードして、用意されたレイアウトに写真やテキストを埋め込んでいくことで、特別なスキルがなくても、素敵な冊子が作れます。特にフォトブック・フォトカードが作成できるサービスですから、写真の印刷品質は目を見張るばかり。上品な質感で、その場の空気の柔らかさが伝わってくるような、ジャーナルに仕上がります。

カナエールはNPOが主体となって運営するプロジェクトです。カナエールのジャーナルは24ページ。24ページの印刷物を制作する依頼をデザイナーさんに一からお願いしようと思うと、それはなかなか両者に負担が大きい。けれどもPhotobackを使うことで、最低限の手間で、必要な分量を、皆で協力しながら、1年間をしめくるる冊子が作れます。

秋に届いたこの冊子を見て、しばしば「とても良い写真でした、ありがとう」という声をいただくことがあります。無我夢中に取り組んでる皆さんの表情が、ようやくこの段、皆に手に取れる形で届きます。そういう時に、120日間のプログラムの間、撮った写真が、形を持って皆に届けられて良かったなと感じます。

色々な人が、このジャーナルを携えて、色々な人と話をする。カナエールのジャーナルは物語の締めくくりであり、次のカナエールの物語の始まりでもあります。

カナエールというプログラムを伝えていくことはなかなか難しいことです。けれども、年に1回、東京・横浜・福岡で開催されるスピーチ・コンテストに来場いただくことで、彼ら彼女が進学して夢に挑戦するための、意欲と資金をサポートすることができます。是非、一人でも多くの方にコンテストの会場に足を運んでいただきたい。

良い1日にしましょう。カメラマンより。

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