夢はつづく、カナエールもつづく

私のカナエール初参加は2015年。カナエルンジャーのサポートボランティア(エンパワ)メンバーとして、ビデオ撮影・作成を担当するクリエイターを担当しました。
カナエルンジャーは、当時はまだ幼さが残る18歳。合宿の時には、他のカナエルンジャー達とブランコで楽しそうに遊んでいて、可愛いなぁと思いながらビデオ撮影していたのを覚えています。
コンテスト本番前は、緊張で昼ご飯ものどを通らなかった彼でしたが、スピーチ本番では前代未聞の「一発ギャグ」を見事に決め、それまでで最高の出来のスピーチを披露してくれました。

そんな彼も、もう20歳。夢をかなえてTV番組の制作スタッフになり、忙しい日々を送っているようです。
スピーチコンテスト終了後も、2年間、私たちは毎月1回の面談で顔を合わせてきました。
面談といっても固くるしいものではなく、お互いの近況報告です。「どんなカノジョがほしいか」なんて話で盛り上がったこともあれば、エンパワメンバーの転職話を聞いたり、みんなで一緒に夕飯を作って食べたり。
そうやって彼の顔を見て話を聞ける月1回の面談が、私はとても楽しみでした。

就職の悩みをぽつぽつと話してくれたこともありました。
TVの仕事はとてもハードです。コンテストでは、スピーチ作成にあたって、夢の職業についている方にインタビューをするのですが、その中でも、仕事のハードさについては何度も話に出ていました。
それでも、周囲の人とも相談しながら、ハードな職場であることは覚悟の上で、自分が一番やりたい仕事につくことを自分で決めて、飛び込んでいった彼。この2年で本当にたくましくなったなと思います。
卒業したのでもう月1回の面談はないけれど、これからは友人同士として(年齢はかなり離れていますが(笑))会うことができます。
先日は久しぶりにチーム全員で集まって、初めて一緒にお酒を飲みました。彼は楽しそうに仕事の話をしてくれました。そして最後は、なつかしそうにスピーチコンテストの時の話をしていました。
また夏ごろの再会を約したので、その時が楽しみです。
彼の職業人生は始まったばかり。だから彼のカナエールはまだまだ続いています。
そしてこうやってゆるやかにつながりながら、私たちは彼の夢を応援し続けていきます。
だから、私のカナエールもずっと続いていくのだと思うのです。
(実行委員:はるはる)

【エンパワ日記】子どもは村中みんなで育てるもの – It takes a village to raise a child.

“It Takes a Village(邦題:村中みんなで)”というヒラリー・クリントンの著作を読まれたことはありますか? 初版は1996年、タイトルは、アフリカの諺「子どもは村中みんなで育てるもの(It takes a village to raise a child.)」が由来だそうです。
この本の最後から2番目の章、”The Best Tool You Can Give a Child Is a Shovel(子どもにはシャベルが必要)”の最後にこういうくだりがあります。意訳かつ少し長文の抜粋になりますが、お許しください。
私たちのほとんどは、ネルソン・マンデラが経験したほどの厳しい試練に直面することはないでしょう。しかし、誰にも困難や危機、失敗や絶望は必ずやってきます。どんな状況下でも、自分の道を切り開いていくための「鉄の意思と必要なスキル」を磨き身につけることは、私たちすべての人間にとって生涯通じての課題です。そして、子ども達が同じようにそれを身につけられるように、私たち大人ができるだけのことをするということは、子どもたちと「村」に対する生涯における責任です。
(Hillary Rodham Clinton, It Takes a Village, Simon & Schuster, 1996.)
世の中の重要な課題は、簡単な答えは用意されていないのが常です。だからこそ、普段は私たちにとって本当に重要な課題を見て見ぬふりをしたり、直視できないのかもしれません。でも、だからこそ、「村中」のみんなで知恵を寄せ集めて考えたり、理屈抜きで一緒に行動に移してみたり、一人ひとりがそれぞれの役割において情熱や才能、野心を傾けることで、想像すらしていなかったことができたり、困難な課題が解決できたりするのもまた事実です。
地域社会、職場、国、世界、いろんな形や大きさの「村」があってしかるべきですが、今年のカナエールという「村」は、17人のカナエルンジャー、51人の社会人エンパワ、実行委員、事務局やトレーニングチームを含むエンパワのアドバイザー、講師としてワークショップ等様々な形でご支援をしてくださっている方々やその他多くのサポーターの方々で構成されています。
   
2月25日のオリエンテーションでの初顔合わせ以来、17人のカナエルンジャーは、「大人たちの責任」について改めて気づかせてくれています。3月の合宿、表現ワークショップや事前発表会でのカナエルンジャーのスピーチの練習。一言一言が胸に響き、何度も目頭が熱くなりました。それは、社会の、そして自分も含めた大人の不甲斐なさに悔しさを感じての涙でもありました。
子どもたちは、無償の愛を受ける権利があります。そして私たち大人は、助けを必要としている子どもに、それぞれの立場でそれぞれができる範囲で、手を差し伸べる責任があります。
人生において、息を飲むような景色や胸を打たれるほどの美しい花との出逢いは、往々にして大きな困難や、時には失敗や絶望を乗り越えた先にありますが、夢を抱く素晴らしさを再認識し、その夢や目標に向かいチームとして、カナエールの「村中みんなで」無償の愛で手を取り合って協働している約120日間は、私の人生の中でもかけがえのない時間になっています。カナエールの創設と運営に関わっていらっしゃった関係者の方々、様々な形でアドバイスをくださっている講師の方々、そして、夢に向かって生きる美しさを改めて気づかせてくれているカナエルンジャーに心から感謝をしています。
今年が最後のカナエール・スピーチコンテスト。ぜひ会場で、少しでも多くのみなさんとお目にかかれることを楽しみにしています。
子どもは村中みんなで育てるもの。It takes a village to raise a child.
(横浜ブルー:まーつぁん)

【エンパワ日記】だしきること、ひきだすこと

10代、20代、30代、ひとつ飛ばして50代、バラエティ豊かな年代で構成され、横浜ブラック。
カナエルンジャーは会計や監査の仕事につくことを目標にする、大学2年生の男の子、チュン。第一印象は「クールで淡々としている感じ」でし
メンーは、関西弁がチャームポイントのきくちゃん。クリエーーは、今回人生初の映像作成に挑戦するてんこ。
3月のカナエール合宿で立てチームの目標は「だしきる」こと。
面倒見がよく、しっかりもののチュンは、施設の生活の中で、自分の意見や思いを抑つつ、相手をおもんぱかって行動することが多かっといいます。(9年間、チュンを見守ってき施設の先生談)
「自分の気持ちにウソはつきくないから、自分の思いを綺麗な言葉で飾ることなく全部出し切りい」
チュンがスピーチコンテストにかける思いです。
そんなチュンの思いに応めに、私ちエンパワの目標は「ひきだす」こと!
120%の思いをコンテスト当日に届けることができるように、日々チーム活動に取り組んでいます。
合宿が終わっ後、
自分のことをここまで話しのは初めてかもしれない。話しくなかっわけではないけれど、特に聞かれることもなかっから、自分の生い立ちや、夢、ていることを誰かに話すこともなかっ。後悔しているのは、自分の話ばかりになってしまっこと。もっとみなさんのことももっと知りいです。」
と、チュンがメッセージをくれてうれしかっです。
7月1日コンテスト本番まで、7合目まできところでしょうか。
しっかり者でなんでも完璧にこなして、クールなイメージのチュンでしが、チーム活動を重ねる中で、段々と子どもっぽい表情も見せてくれるようになっと思います。
原稿推敲中の一幕。
「大学生活の目標は?」
「公認会計士の資格の勉強をして、サークル活動頑張って、いろんな人にあって・・・・・・(ボソボソボソ)」
「ん??最後の何???」
「彼女が欲しいです(笑)」
チュンは照れると、笑いながら歯の隙間から舌をちょろっと出します。
チュンが背伸びすることなく、着飾ることなく、自然体でいられる関係性を少しづつでも築けていけらいいと思っています。
思いを全て、「だしきる」めに!

今年で最後のカナエール。
みなさまにお越しいだけることを、一同心よりお待ちしております!
ちなみに、大学を卒業するまで見守りの体制は続きますので、コンテストが終わっら「おしまい」の関係ではありません。
せっかくカナエールの活動を通して出会っ4人。チュンの成長を、ずっと見守っていきいです。
(横浜ブラック:たえちゃん)

【エンパワ日記】ぎょぎょぎょ!!

どうも!パックマンです!
東京オレンジのマネージャーをしています!
私たちのチームは、エンパワメンバーとして私の他にWaddy、きゃん、そしてカナエルンジャーのペイラーが一緒になって、4名で活動しています。
ちなみに、ペイラーという名前は、「ゴッドイーター」というゲームに登場するキャラクターが由来だそうです。
ついでに私の名前は、懐かしのゲームから直接取ったのではなく、フィリピンの国民的英雄であるマニー・パッキャオというプロボクサーのあだ名から取りました。

さて、カナエールのスピーチコンテストまで約1か月となり、カナエルンジャーたちのトレーニングにも熱が入っています。
自分の過去と向き合い、将来の夢と向き合い、真剣に悩んだり考えたりする彼らの姿には、サポートする大人たちの方が学ばされることも多くあります。
遠い記憶になりつつありますが、私にも彼らと同じ年齢だった頃がありました。
彼らとは違い、迫りくる将来から目を逸らし、過去から逃げてばかりだったような気がします。
そんな私にエンパワメント(力を引き出すこと)などする資格があるのか疑問に思うこともありますが、少しでもカナエルンジャーを勇気づけることができればと日々活動しております。
私たちがサポートするペイラーの夢は水族館の飼育員になることです。
さすがに門外漢なので、鴨川シーワールドでイルカトレーナーをされていた方や、ヨコハマおもしろ水族館で飼育員をされている方などにお会いし、ペイラーへのアドバイスを頂きました。
きっと彼の夢に大きな影響を与えるメッセージとなったのではないでしょうか。

ぜひ7月8日は東京会場へ、彼の決意表明を聞きに来てください!
きっと彼が尊敬する「さかなクン」のように、堂々としたスピーチをしてくれるはずです!!
カナエルンジャーたちによる魂のスピーチコンテスト!!
チケット絶賛販売中!!ギョギョギョ!!!

(東京オレンジ:パックマン)

クリエイター勉強会(1ヶ月切りました)

7/1のカナエール横浜夢スピーチコンテストまで30日を切り、各チームの動画編集もラストスパートになりました。
本日は、各チームのクリエイターが集まり、動画を更にブラッシュアップする勉強会を実施しています。

先週、先々週に実施した事前発表会で上映した各チームの動画について、実行委員のクリエイターチームからフィードバックがあり、編集方法やテロップの入れ方、音声の大きさ、BGMの大きさ、場面転換のテクニックなどについて、クリエイターチームに質問しながら編集を進めています。

クリエイター以外のマネージャーやメンターも来て、動画に対するフィードバックをして、チーム一丸となって動画作成をしています。

スピーチコンテスト当日、カナエルンジャーのスピーチの前に流れる3分間の動画にも注目してください。
 
(実行委員:ゆき)

【エンパワ日記】自己本位になる勇気

「君は誰に『今までよく頑張ったね』と言ってもらいたい?」
こんにちは、東京イエローマネージャーのさくらいです。
東京イエローは保育士を目指すカナエルンジャー(ちゃんゆう)とエンパワ3人(なおきーと、ローデン、さくらい)の4人チームです。
今回はそんなチームでのカナエール活動を通して考えたことを書きたいと思います。
ちゃんゆうはお菓子が大好きな女の子。
チームで集合した直後から「お腹すいた~」とこぼし、休憩時間になると「お菓子っ♪」と小走りで差し入れで用意されているお菓子のところに向かっていきます。幸せそうにお菓子を食べる様子をエンパワ3人が面白おかしく笑い合って和んでいます。


コロコロと表情や仕草が変わる様子を見ているだけで自然と笑みがでてくる不思議な魅力を持っている女の子です。
そんなちゃんゆうも、やる時はちゃんとやります。
先日、著名な演出家の奈良橋さんに来ていただきスピーチの表現面を指導してもらえる表現ワークショップというものがありました。


 
 
 
 
 
 
 
合宿のプレプレスピーチ以来、全チームの前でスピーチをするのはこれが初めて。
ちゃんゆうは緊張しながらも一生懸命にスピーチをしました。

そのスピーチを聴き終えて、演出家の方からちゃんゆうにこんなリクエストが。
「もっとゆっくりでいいから、文章を覚えて前を向いて喋ってみて」
この要望にちゃんゆうは「そんなこと言われたって、まだ原稿覚えてるわけないじゃん」とブツブツ。
その声が演出家の方に聴こえないかヒヤヒヤしたのを覚えています。
他の子のスピーチがしている最中も「早く練習がしたい~」とソワソワしていて、
いざ練習時間になるとすぐに練習をするかと思いきや真っ先にお菓子のところに駆けていき(笑)、
それでもたった30分程度しかない時間を目いっぱい使ってなるべく原稿を見ないでしっかり前を向けるよう繰り返し練習していました。
その時の表情は喜怒哀楽の変化が激しい普段の様子とは一転して、終始キリッと真剣な顔で取り組んでいたのが印象的でした。
短い練習後の2回目のスピーチ。
今度は所々で原稿を見ながらも1回目より格段に正面を向いて喋れるようになっていました。心なしか音量も少し大きくなったような。
「すごいじゃない!すごく良くなったわっ!」と演出家の方にもとても褒めてもらえました。
ちゃんゆうに限らず他のカナエルンジャーの子も含めて、真剣に取り組めば少しの時間でも人はこんなに変化するのだなと改めて実感した有意義なワークショップでした。

このワークショップでは演出家の方が繰り返しこんなことをカナエルンジャーに語っていました。
「素晴らしい!」
「自信を持って。あなたの言葉を伝えて」
「あなたたちは本当に凄いことをやっている。誰にでも出来ることではない」
表現の技法というよりかは、もっと根本的な気持ちや感情のモチベーションを高める言葉がけ。
それを感情豊かに熱く伝えてくれる演出家の方の話を聴くだけで、こちらもなんだか「あぁ、自分たちは受け入れられているんだな」とポジティブな感情になってきたのを覚えています。
 
 
よく「社会的養護の中で育った子どもは自己肯定感が低い」と言われることがあります。
確かに複雑な家庭環境で育つ中で自分の存在価値を見出すのは容易いことではないのかもしれません。
ですが、それは社会的養護の子に限った話ではないと思いますし、大人でもそのことで悩んだり苦しんだりする人は沢山いるのではないでしょうか。自分もその傾向がある一人ではあると思います。
この日記の冒頭に記載した文章は自分が学生時代の時に心理資格も持っている栄養士の方と話している中で尋ねられたものです。
当時の自分はとある実行委員会の委員長を務めており、学業そっちのけでひたすら委員会活動を頑張っていた時期でした。
自分は特に社会的養護の経験は無いのですが、自己肯定感は低いのだと思います。
だからこそ人から必要とされたい、認められたいと思って頑張ってしまうのでしょう。

そして他人のことを頑張ることで、引け目のある自分のことを見ずに過ごしていたんだと思います。
誰かに優しくすることと、自分に優しくすることは同一ではないんですよね。
人に優しくすることはある意味で簡単なんです。だって何が必要で求められているが分かりやすいのですから。

自分の感情とは別に外部からやってくるので、その要請に従って自分が動けばいいことなんです。
それは一種の思考の停止と言えるかもしれません。
自分を殺して、他人から喜ばれることを行う。それをやれば感謝してもらえて自分の存在意義を実感できる。
だったら自分よりも他人を優先しようと考えてしまうのです。ですが、自分のこととなるとそう単純ではありません。
自分のやりたいことや将来や感情などと正面から向き合うのは肉体的にも精神的にもパワーが要ります。
しかも自分がやることで周りからどう見られ思われるか不安なんです。
だからいつも避けているうちに、いつしか自分に目を向ける感覚や方法を忘れてしまっていたのです
なので栄養士さんに冒頭の質問をされた時は本当に困惑しました。
「頑張っている自分」を改めて顧みることは微塵も考えていませんでしたし、
「あなた自身はどう思うの?」と自らの感情を聴かれて考えがまとまりませんでした。
カナエールで出会う人々は皆が「相手を肯定してくれる人」であると感じます。
エンパワメンバーや実行委員会や事務局の方々、仕事人インタビューに協力してくださる方や今回のワークショップを開いてくださる演出家の方、そしてスピーチコンテストに来場して応援してくれる方々。
皆がカナエルンジャーの夢のために協力してくれて、「それいいね!」「頑張って」「応援してるよ」と言ってくれる。
そしてカナエルンジャー自身を中心にした話を聴いてくれて、認めてくれて、肯定してくれます。
それはすごく素敵なことだなと思えます。
カナエルンジャーの皆にとって、この120日間で自分のことに徹底的に向かうのは本当に苦しいのだと思います。
そしてそのことをスピーチとして大勢の人の前で喋ることは、とんでもなく勇気がいることであるはずです。
だけどそれを支えてくれる人がいます。応援してくれる人がいます。
安心して自分の想ったこと、自分がやりたいことを自由に語って欲しいです。
 
120日間で人生が変わる、
 
なんてそんなおこがましいことは言えませんが
「あ、自分を認めてくれる大人が沢山いるんだな」と思ってもらえれば未来の捉え方が広がるかもしれません。
自分の感情に正直に生きる「自己本位になる勇気」を持ってくれるかもしれません。
そうなってくれればエンパワとしてはすごく嬉しいなと感じます。
ちゃんゆうにとって『よく頑張ったね』と言ってもらえるのが他の誰でもない『自分自身』となれるよう、
エンパワ全員でサポートしていきたいと思います。

是非そんなちゃんゆうのスピーチを聴きに皆さんも会場に来てください!

スピーチをする側も聴く側も、自分を肯定する優しい気持ちになれる素敵な一日になるはずです。
(東京イエロー:さくらい)

「魂の言葉を伝えるスピーチ」~奈良橋陽子さんとの表現ワークショップ~

5月14日(日)に都内のスタジオで、キャスティングディレクター/演出家の奈良橋陽子さんに、カナエルンジャーに「伝える」スピーチの方法をアドバイスいただく、特別ワークショップを実施しました。
東京・横浜の17チーム(カナエルジャー・エンパワ)が参加し、まず各チームで原稿の要所を抜き出して、90秒を目安にスピーチをしてもらいました。
俳優の伊藤雄太さん、女優/脚本家の岩瀬晶子さんにも講師に加わっていただきました。

プロを含めて、総勢数十人の聴衆に囲まれたカナエルンジャーは、とても緊張していた様子。
おそるおそる横浜の各チームのカナエルンジャーがスピーチをはじめましたが、
「誰だって、どんなベテラン俳優だって緊張はするもの。緊張が表現の妨げになるときがあるけれど、それは決して悪いことではない」
「誰かひとり、安心して話せる相手を見つけて、その人に優しく伝えようとすればより一層伝わるかも」
「当日も一杯のお客さんが聴きに来ていると思うけれど、あなたの失敗するところを見に来ようとしているのではない。全員が応援する気持ちで聴きに来ている味方だということを覚えていて」

カナエルンジャーは、一人ずつ奈良橋さんからの熱のこもったフィードバックを受け、カナエルンジャーたちの表情は、大勢の前できちんと喋りきったという安堵の気持ちもあって、緊張から一気に笑顔に! 場の雰囲気もすぐに和やかになりました。
各チーム、奈良橋さん、伊藤さん、岩瀬さんからのアドバイスを受け、30分のブレイク時間で、各チームでスピーチ内容を練り直して、2回目に臨みます。それぞれのチームが、短い時間ながら思い思いのやり方で「より良いものを」と振り返り・練習を行うと、広いスタジオは熱気で室温が急に上昇したかのように思えるほどでした。
そんなチームの努力、とりわけカナエルンジャーのより真剣な取り組みもあり、2回目のスピーチは劇的に素晴らしいものとなりました。1回目のスピーチを行った場所から、隣の広めのスタジオに移ったにも関わらず、自信に満ちた部屋に響く声、原稿を見るばかりだったけれど相手をスピーチに引き込むようなアイコンタクト。伝えたい大切な言葉をみんなに聞いてもらうための抑揚の付け方。他のルンジャーへアドバイスも自分のものとして取り入れ、読み上げていた文章が「自分の言葉」となっていました。
「失敗してもいい。失敗しないと学ばないのだから」
「あなたの思いがすごいのだから。今の自分を乗り越えていこうとしているのがすごいのよ」
「だから、あなた自身のことをもっと主張して、自分の声を聴いてもらって」
「心の声を聴いてもらうように。まだスピーチの熱量が魂の言葉につながっていない」
 
こうして、あっという間に3時間の表現ワークショップが終わってしまいましたが、カナエルンジャーの「伝えるスピーチ」の方法だけではなく、自分に自信を持つことに背中を押していただいた、とても貴重で勇気づけられる時間でした。
コンテストまであと1か月半。東京・横浜のチームが勢揃いする機会は、これで最後になります。
一人ひとりの「魂のスピーチ」が、さらにどう磨き上げられるのか、とても楽しみです。
彼らの等身大の声をぜひ聴きに、会場までお越しください。
(実行委員:おちえ、おじゃる)

カナエールのこと、覚えていますか?

2年前のカナエール。
初めてエンパワとして参加しました。
スピーチコンテストも間近になると、120日間を共にしたカナエルンジャーは、歳の離れた弟のような、かわいい息子のような存在になっていました。
「そんな弟(息子)の勇姿を、ぜひ誰かに見てほしい!!」
とは言え、なかなか声をかけられる人もいなかったので、身近なところで、家族2人に見に来てもらうことにしました。
私の家族は、私がカナエールの活動に参加していること知っていましたが、児童養護施設や社会的養護についても知識はほぼゼロ。
そんな2人の目に、スピーチコンテストはどのように映ったのか、改めて聞いてみました。
そもそも2年前のこと。
覚えているのでしょうか…?

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◆カナエールのこと、覚えていますか?
―覚えています。
こんな取り組みがあるのかと驚いた。奨学金が時間をプレゼントすることに繋がると言うことを初めて意識しました。
※カナエールでは、月々の奨学金3万円を「時間のプレゼント」という考え方をしています。
月々の奨学金3万円は、アルバイト37.5時間分に相当します(時給800円の場合)。これは、睡眠、勉強、友達との時間を削ってアルバイトに励む奨学生への時間のプレゼント。“時間のゆとり”は“心のゆとり”として、卒業までの生活を意欲面でも支えます。
―覚えています。
いろんな方々が幅広く活動を応援してる事にビックリしました。
◆スピーチコンテストに参加する前、児童養護施設や、そこに暮らす子どもたちに対して、何かイメージを持っていましたか?
―漠然と『恵まれない、可哀想な子』というイメージでした。
―児童養護施設の存在は知っていましたが、内容までよく知りませんでした。親と一緒に生活できない子どもたち(私が思っていた子どもたちとは、親と死別した子どもたち)が施設に引き取られて一緒に生活する場所だと思っていました。親から虐待を受けた、経済的な理由で一緒に生活できない子どもたちも含まれているという事までは理解していませんでした。
◆スピーチを聞いて、どのように感じましたか?
―辛い経験に埋もれず、各々の境遇を受け入れ、そこから自分のやりたいことを見つけて、原動力にもしていることが凄いと思いました。
―皆さんが自分の将来のやりたい仕事についてしっかりとした目標を持っていることに凄いな!と思いました。自分が皆さんの年齢の頃は、ただ、のほほんと毎日を過ごして自分の将来について深く考えてなかった様に思います。
◆スピーチを聞く前と聞いた後で、児童養護施設やそこに暮らす子どもたちへの印象は変わりましたか?
―とてもいろんなことを考え、自分に出来ることをしっかり見つけたい、実現させたいという気持ちを強く持てる子たちが多いのではないかと考えさせられました。
―何も知らない時は、児童養護施設に対して暗いイメージを持っていましたが、子どもたちを支えるのに多くの理解者、支援者がいらっしゃる事を改めて知ることが出来ました。如何に自分が何も知らなかったかを教えていただきました。子どもたちも一人、一人が自分の目標に向かってしっかりと努力をし、歩いている事を感じさせて頂きました。

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カナエルンジャーのスピーチを聞いて感じることは、もちろん人それぞれです。
でも、きっと、聞いてくださった皆様の心の何か響く言葉があるはずです。
印象に残る表情があるはずです。
皆様の心に何が響くのか、ぜひ会場に来て、一人一人感じていただきたいと思います。
(実行委員:なかちゅん)

【エンパワ日記】自由とはなんですか?

皆さん、こんにちは!
横浜オレンジのマネージャー けにちゃんです。 横浜オレンジはカナエルンジャーのししょう、エンパワメンバーのあくちゃん、ロウジーと私の4名で活動しています。
カナエルンジャーのししょうは、見た目は大人っぽくて大人しそうな男の子です。 シャイなところがあるので、自己開示をして人と深く仲良くなるまで少し時間がかかるのですが、一度仲良くなると第一印象とは裏腹にたくさんの話しをしてくれます。 口笛が超絶上手だったり、手品が出来たりと多彩な才能を持っていたり、ラーメンが大好きで関東のいろんなラーメン屋に食べ歩きをしたりと、知れば知るほどたくさんの面白い顔を見せてくれる、ししょう。

そんな彼は、いま、真正面から真剣に自分の将来と向き合っています。
これまでの人生で、我慢することが多くて、自分のしたいこと・欲しいものを考える時間がなかったと話す、ししょう。 ブログタイトルにある「自由とはなんですか?」とは、彼がいま一番自分自身に問いかけていることです。 そんなししょうと、私達エンパワチームが一緒になって、これから何をして、どんな人生を送りたいのかを一生懸命に模索中です。

ししょうが、自分の人生に誇りを持ち、ししょうらしくイキイキと生きていくための原点になるような、そんな期間になるように、本番当日まで4人5脚で走り抜いていきます。
彼がどんな夢を持ち、どんな姿でスピーチ本番を迎えるのか??
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1日横浜会場で、みなさんに聞いて頂けることを、心から楽しみにしています!
(横浜オレンジ:けにちゃん)

【エンパワ日記】ファミレスでの放課後の女子高生のように

51名の社会人、17チームで動き出した2017年のラストカナエール。
LINEやSkypeを利用したりして、各チームが忙しい日常の合間をぬって交流しています。
カナエルンジャーと、各役割を持った社会人のエンパワ3名の合計4名が、一致団結してスクラムを組んでスピーチコンテストへ向けて取り組みを続けています。
エンパワの役割は、動画撮影:クリエイター(とっちぃ)、スピーチ原稿作成:メンター(りーさ)、進捗報告やスケジュール調整:マネージャー(えの)、と決められてはいますが、各個人の生活がある中、スケジュールが合わない場合は、その役割を超えてカバーしあって活動しています。
そんな中、チーム活動の中で一番深く会話を出来るのは、やはりFace to Faceでのミーティングでしょうか。
ミーティングのスケジューリングも、LINEでの会話で、あっという間に決まります。
えの: 「今度の日曜日の午後は予定大丈夫かな? 問題なければ14時30分にいつもの東京駅の東海道線ホーム集合で。最初は撮影構成について、その後は原稿作成でいこう。」
りーさ: 「予定が入ってましたが、調整出来たので空いてます。」
とっちぃ: 「私は何時でも大丈夫」
ソフィー: 「大丈夫です!」
そんな感じで「東京ゴールド招集」が発動されて、日曜日14時30分にみんなワイワイ集合、そしてファミレスへ。

ベタだけれど、やっぱり顔を合わせた会話が一番ですよね。
(チームによっては、なかなかそうも行かない状況もあるかもしれませんが)
東京ゴールドのカナエルンジャーはソフィー。いつも明るく努力家で、通訳になりたいという夢に一歩一歩進んでいます。
そんな彼女もやはり時折原稿作成には悩むもので、3月の合宿ではじめてみんなの前でスピーチを披露する際も、直前まで「大丈夫かな~」っと心配顔。
そんな、私達にみせる表情が豊かなところも彼女の魅力のひとつです。
ミーティングでは、LINEでのやりとりではなかなかフォローしきれない、最近の状況をお互いアップデートすることも大切な時間。話をしようと思っていたことから脱線することも度々。
そう、ここは普段の仕事場にはない生産性や効率の追求だけではない特別な空間。
3ヶ月前に初顔合わせをしたメンバーなのに、いつのまにか放課後ファミレスでくっちゃべる女子高生グループのようです。(すいません、私はオッさんなので除きますw) 好きなケーキの話、芸能人の話、音楽の話・・・etc
もしくはバーチャルファミリーかも。

この脱線は楽しいだけでなく、実はソフィーを、エンパワメンバーを知るうえで大切なヒント、宝物がそこにあるのです。ちょっとした話から、この人にはそういう一面もあるのかと気づかされたり、時には原稿作りのネタも発見することもあるでしょう。
意見がぶつかったり、励ましあったりこのワイワイ招集を重ねて、牛歩でも確実に7月のスピーチへ向けて私達は進んでいます。
でも、実はこのミーティングには参加していない人のご協力があるおかげで、私達がチームとして活動できていることも忘れてはいけないのです。
事務局、実行委員会、トレーニングに来てくださる講師、仕事人インタビューに協力してくださる方々等々。いろんな人のサポートが有って僕らは動き出せていることを。
まだプログラム半ば。これからが本番。
チームメンバーにも、それを支えてくれる方々にも感謝。
ありがとうにありがとう。
最後まで僕らは走りきります!
(東京ゴールド:えの)