「私の夢を、聞いてください。」から「叶えたい、夢がある。」へ

「カナエール」は児童養護施設を退所した後、専門学校や大学等へ進学する子どもたちを支援する奨学金支援プログラムです。児童養護施設を退所する若者の進学率は20%(全国平均75%)、進学先の中退率は30%(全国平均10%)。親や家族を頼れない中、勉強と仕事の両立は難しく、施設からの進学の前例も少ないがゆえに、進学を選べない若者が多くいます。

叶えたい、夢がある。

今年のカナエールのWebサイトやチラシに「叶えたい、夢がある。」という言葉が使われているのにお気付きでしょうか。東京でも、横浜でも、そして福岡でもこの言葉は使われていて、言わば、カナエール 2016 夢スピーチコンテストのキャッチコピーになっています。

カナエールで長く使われて来たフレーズに「私の夢を、聞いてください」というフレーズがあります。逆境を乗り越え、夢に挑戦する若もの、カナエルンジャーの話を、当事者の話を聞いて欲しい、という皆さんへのお願いのメッセージ。奇をてらわない、とてもストレートなメッセージで、過去に来場された方々の中には、このフレーズに惹きつけられた方も多いのではないでしょうか。

今年のカナエールのメッセージを考える時に、このストレートさは大事にしたいと思いました。一方で、これまで以上にポジティブな、笑顔とともに讃えられるような、そんなフレーズがあると良いなと思いました。今この時と向き合う彼らにあるものを表現できるフレーズ。

もうひとつ、カナエールで使われて来たフレーズに「今まで僕には夢がありませんでした。なぜなら、施設を退所した人がなれる職業には限界があると思っていたからです」というのがあります。お気付きかと思いますが、「叶えたい、夢がある。」というフレーズはこの前段の辛く厳しいメッセージを、肯定する形に言い換えたものです。

願いというか、祈りというか。

カナエール 2016 夢スピーチコンテスト

児童養護施設を退所する若ものたちが自己と向き合い、仲間への自己開示のプロセスを経ながら、言葉を紡ぎ、スピーチコンテストに挑むこと。そこにあるのは到底明るい話ばかりではありません。時に厳しく辛く悲しい現実を聞いている私たちも突きつけられます。ただそういうものを乗り越えて、堂々と舞台に立ち、胸を張って、スピーチをする彼ら。スピーチを終えて泣きながら笑い仲間と讃え合う彼ら。そう言った門出のシーンをイメージできるようなフレーズとして、「叶えたい、夢がある。」という言葉があります。

カナエールの夢スピーチコンテストというのは、人生にある幾つかの門出の1つなのだろうと思います。120日間を終えた門出です。そこで色々な感情をわかちあい、若ものたちは明日に向かいます。そんな彼らを送り出す、そういう1日なのかも知れません。

勿論、スピーチコンテストを終えても、学業と生活の両立があり、社会に出るその日までは険しい道のりです。ただ、そうやってたくさんの人に送り出された経験は、彼ら彼女らのそれからの大いなる支えになるはずです。

「叶えたい、夢がある。」
スピーチコンテストに登場する、カナエルンジャーが着る色とりどりのTシャツの10色で、この10文字を彩りました。

カナエルンジャーのスピーチを聞きに、そして彼ら彼女らを夢に向って送り出すために、是非、会場へ足を運んでください。お待ちしています。

 

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