笑顔あり感動ありのカナエール合宿開催しました!!

開催日:3月28日(土)、29日(日)
参加人数:約70名
場所:セミナーハウス常総
皆さま、こんにちは。
現在NPO法人ブリッジフォースマイルでインターンとしてカナエールに携わっている、べっぷと申します。今後、カナエール関連でブログを更新することが何度かあると思うので、以後お見知りおきを。さあ、今回は先日行われた2015カナール合宿について書いていこうと思います。

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さあ、合宿の始まりです!!


 
【一日目】
カナエルンジャー(奨学生)とエンパワチーム(サポートボランティア)の初めての顔合わせから一カ月空いての再会の場。カナエール東京・横浜の合宿が3月28日、29日の2日間、開催されました。朝九時に集合したカナエルンジャーとエンパワ。少し緊張しているのか、ポツリポツリと話しながらも、再会を喜んでいる様子でした。
〈謎解きゲーム〉
そんな中、まずは始まったのが「謎解きゲーム」。うさぎの仮面を被った一見怪しげないでたちの「カナエルンジャー・グレート」から、1チーム1枚ずつ紙が配られました。皆でミッションを乗り越えてゴールを目指します。ゲームの構成はチーム対抗というよりは、全員で助け合い、与えられたミッションを時間内にクリアすることが目的とされていました。
「スタート!」の言葉で一斉に紙をめくる音が聞こえ、ワイワイと盛り上がる会場は、数十分前のぎこちなさを感じさせませんでした。カナエルンジャーと同じくらい楽しそうに取り組むエンパワさん達の姿をみて、こうやってチームワークが出来上がっていくのだな…と感じました。
ラストミッションは全チームの協力なしには解けない仕組みになっていて、最初は自分のチームのテーブルのみに集まっていたのに、後半になると様々な色のTシャツが入り混じってゲームに取り組んでいて会場がとてもカラフルでした。最後は皆で2日間の合宿に対する決意を声を合わせて読み上げる形でゲームクリア!!拍手喝采の合宿の幕開けでした。
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カナエルンジャー・グレート参上!!


〈Chromebook研修〉
次にGoogleのボランティアの方にご協力を頂き「Chromebook研修」が始まりました。
離れていても、カナエルンジャーとエンパワがスピーチ原稿をオンラインで共同編集できるよう、導入された研修だそうです。インターネットを介してのビデオ会議、ハングアウトがつながった瞬間は色んなチームから歓声が聞こえてきて、とても和やかなムードで研修を進めていました。
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手こずりながらもChromebookの使い方を覚えました


〈自分の夢について真剣に考えるワーク〉
カナエルンジャーもエンパワも自分の夢についてまず考え、その想いの原点を辿り、最後にその夢が叶った場面を想像する、という順番で進められていました。スピーチの原稿を書く中でもっとも鍵になってくる大切な行程です。最初はふんわりと夢を想像していたカナエルンジャー達ですが、「なぜその夢なのか」「いつからそう考えるようになったのか」をエンパワと話しながら、具体的に掘り下げていく中で、抽象的だった夢を、少しずつハッキリさせることが出来ている様子でした。朝に比べて、それぞれのチームがずっと「本音」に近い部分で話せるようになっていました。
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自分と真剣に向かい合うカナエルンジャーたち


〈禅さんのお話し〉
夕食の後は「禅さんのお話」を聞く時間でした。合宿で毎年恒例となっている黒岩禅さんのお話、私は、お会いするのも話を聞くのも初めてでしたが、「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分だけ。自分が変われば世界は変る。」というシンプルなようで深いメッセージは、自分の中で特に印象に残っています。今回の合宿が2度目の面識となるカナエルンジャーとエンパワたち。今日一日で、不満なことや、うまくいかないことなどあったかもしれません。これから本格的に始まるチーム活動において直面する問題や不満を解決するキーワードが「自分が変わる」を実践することだと、禅さんは私たちに伝えたかったのではないかと感じました。
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涙あり笑いありの禅さんのお話


 
【2日目】
〈お散歩〉
合宿2日目の始まりは、早朝のお散歩から。桜が咲き始める時期、春を感じながらの早朝の散歩は、カナエルンジャーやエンパワの眠気を吹き飛ばしたようで、公園に着くなり敷地内の滑り台で遊ぶメンバーの姿が見られました。1日目の朝とは違い、カナエルンジャー同士や自分のチーム以外での交流が増え、全体の雰囲気がとてもいいな、と感じました。
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桜を見ながらのお散歩


〈フラッグ作成〉
朝食後の最初のチーム活動として、フラッグ作成をしました。フラッグは、各チームでスピーチを創りだすために必要な軸となるものです。各チームのそれぞれの目標やテーマを象徴する色、シンボル、言葉を組み合わせて、オリジナルのフラッグを完成させることが、これからのチーム活動の大切な第一歩。
カナエルンジャーが率先してデザインするチームや、カナエルンジャーがアイデアを出して、絵の得意なエンパワの方に下書きを描いてもらうチームなど、それぞれのペースでオリジナルのフラッグを作成していました。また、カナエルンジャーとエンパワが一丸となって、フラッグを作る姿は、とても微笑ましいものでした。
〈フラッグ発表〉
次に、完成したフラッグを各チームで発表しました。カナエルンジャーがもつ夢が凝縮されたフラッグは十人十色。カラフルなものや、自分のチームの色を基準にしたものなど様々でした。チーム一丸となって作ったフラッグを発表する姿をみて、カナエルンジャーの夢ではなく、チーム全体の夢、という意識が高まったというように見受けられました。
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フラッグを掲げて、スピーチコンテストへ向けて舵をとるメンバーたち


〈プレプレスピーチ〉
この合宿最後のプログラムはプレプレスピーチ。各カナエルンジャーが、コンテストに向けてのチームとしての意気込みや、自分の将来への目標を初めて大勢の前で発表する機会となりました。壇上に登るカナエルンジャーは、みんな緊張している様子でしたが、自分の言葉で自分の夢を語りだすみんなは、とても堂々としていました。発表が終わって、カナエルンジャーとエンパワがハイタッチをしている姿は、この合宿がチームの絆を強くしたことを表してしるように思えました。
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〈最後に〉
涙あり、笑いあり、興奮あり、感動あり、緊張ありの充実した2日間の合宿はあっと言う間に終わってしまいました。この合宿を通して、子どもたちが自らの夢を改めて考え、自分自身と向き合うだけでなく、そこに関わった私たち大人も多くのこと学んだのではないかと、私は実感しています。
コンテスト本番のスピーチコンテストにどのようなスピーチを聞かせてくれるか、当日がとても待ち遠しいです。
引き続き、カナエールの応援よろしくお願いします。
 

【活動報告】カナエール2015、いよいよ本格始動!

開催日時 2015年2月15日(日)12時〜18時
参加人数 エンパワ39人
B4S 8人
実行委員 18人
エンパワ研修が行われました。カナエールプロジェクトに参加する高校生(=カナエルンジャー)のサポートをする、ボランティアさん(=エンパワ)達が初めて顔を合わせる日です。B4Sのスタッフとも初対面。カナエール、いよいよ本格始動です!
■事前準備
スタッフは朝11時に集合し、事前打ち合わせ。タイムスケジュールや会場の設備の確認を行った後、仕事に取り掛かるスタッフ達。皆それぞれ各分担の仕事をきびきびとこなしていきます。インターン生の私はエンパワさん達の誘導係でした。続々と集まってくるエンパワさん達を見ると、胸が高鳴っていきました。
誘導を終え、会場へ。スクリーンの前に、円形に並べられた椅子に座って待機するエンパワさん達。ちらほら会話を始めている席もありますが、まだまだ全体的に緊張した面持ちの方が多い印象を受けました。
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研修前の会場の様子。少し硬い雰囲気。
■研修スタート!始めはアイスブレイクから
B4Sの代表、林恵子の挨拶で研修スタート。まずは参加者たちの緊張をほぐし、お互いを知るための自己紹介タイム。ニックネーム、職業、出身地とご当地アピール、マイブームを書いた紙をもって、テンポよく、多くの人と自己紹介しあいます。私もエンパワさん達にまじって参加しました!お話を伺うと出身地、職業みなバラバラ。様々なバックグラウンドを持った方たちがいらっしゃいました。
緊張がほぐれたところで、お次は3人でグループを作ってクイズを行いました。一人がものの名前が書いてある紙を額にあて、残りの二人からヒントをもらいながらそこに何が書いてあるか当てていくゲーム。やってみると意外と難しく、悪戦苦闘!ヒントの出し方にもその人の教養や性格が表れて、よりお互いを知ることができました。
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休憩中のエンパワさん達。最初よりも打ち解けた様子。会話も活発に。
■ロールプレイでエンパワの役割を知る
休憩をはさみ、実践的な研修に。4人でグループを作り、自分の思うままに遠慮なく話をする役、それにひたすら同意し受け入れる役、逆に厳しい意見を言う役、3人の様子を観察する役に分かれてのロールプレイを行いました。カナエールを進めていく中で実際に自分がどのような立ち位置で、どのようにカナエルンジャーと関わっていけばいいのかを実践しながら考えていくワークです。慣れない役回りを演じるのに苦労した、とおっしゃっていた方もいらっしゃいました。カナエルンジャー達と寄り添いながらも時には厳しく、そして情熱だけでなく冷静さも求められる、エンパワという役割の難しさを確認しました。
■児童養護施設出身者の実情を知り、想像する
再び代表の林が壇上に。エンパワさん達は椅子をスクリーンの方ヘ向け、一気に講義モードに。表情も真剣です。まず、児童養護施設がどのような場所であるのか、そしてそこで暮らしていた子どもたちはどのような環境で育ち、何を経験している可能性があるのかを林が説明。初めて知る実態に驚きの表情を見せている方もいらっしゃいました。実態を知った上で、自分がもしそうした状況におかれたら何を思い、感じるのかを想像し、周囲の人と共有しました。
「同じ経験をしていないのだから、完全に共感することは不可能。でも、想像力を働かせて寄り添っていく姿勢が大事。」林の言葉で研修は終わりました。
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真剣に話を聞くエンパワさん達。
■インターン生として
カナエールという一大プロジェクトに初めてかかわった日でした。企画を立ち上げ、人を集め、動かしていくことの難しさをほんの少しですが知ることができました。エンパワ研修が開催されるまでに、開催が危ぶまれるような危機があったという話をスタッフから聞きました。事前ミーティングから始まり、エンパワさん達が休憩している間も常に彼らに気を配っているスタッフ達。このプロジェクトに対する情熱が見て取れました。
エンパワさん達にもお話を伺いました。どのような動機で参加しているのか、不躾な質問に快く答えていただきました。「自分はスピーチの仕方を学んだ。身につけた能力を社会に還元したい。」「カナエールに参加するのは2回目。このプロジェクトにはまってしまった。」動機は皆それぞれですが、このプロジェクトにかける熱意にあふれている、という点では皆同じだと感じました。
こうしたパワフルな方々と一緒に一つのことをする、その一端に触れたことは私にとって大変刺激になりました。
自分の将来への足掛かりとしてカナエールに参加する高校生達。彼らの夢への第一歩に立ち会い、支えるこのプロジェクトは、生まれた家庭の事情等、彼ら自身ではどうしようもない状況にその後の人生が決められてしまいがちだった子どもたちが、自分の力で道を切り開いていくための手助けをするものです。このプロジェクトをきっかけに、特殊な環境に身を置いている子どもたちに一人でも多くの関心が向けばと思った日でした。
(担当:学生インターンミーシャ)

チケット発売しました! カナエール夢スピーチコンテスト2015

【チケット発売しました!】
児童養護施設から大学・専門学校へ進学する若者たちに、返済不要の奨学金を給付するプログラム「カナエール」。 若者たちが進学の夢を語るスピーチコンテストを今年も開催します。
今年も東京・横浜・福岡の3拠点で開催!
カナエール夢スピーチコンテスト2015
http://www.canayell.jp/contest/
東京会場 6月20日(土) 四谷区民ホール
横浜会場 6月28日(日) 横浜市開港記念会館
福岡会場 7月5日(日) 都久志会館ホール
※福岡会場のチケット発売は4/15になります
全国に約600ある児童養護施設。そこで暮らすおよそ3万人の子どもたちのこと、そして彼らの抱える進学格差の問題はまだ十分に知られていません。大学・専門学校への進学率は全国平均の3分の1以下(全国平均75%、施設退所者20%)、進学後の中退率は3倍にもなります。 (全国平均10%、施設退所者30%)
親を頼ることができない彼らは、学費と生活費を自分で用意しなければならず、進学を果たしても学業とアルバイトの両立に心身ともに疲れ切ってしまうのです。
カナエールは彼らの抱える「希望格差」を解消するため、「資金=奨学金」と「意欲=応援」でサポートします。 スピーチコンテストのチケット代は奨学金に充てられます。 大勢の観客の前で自分の夢を語るという、大きなチャレンジを乗り越えること、そしてたくさんの応援する人たちの存在を感じることが、自己肯定感や夢への意欲を高めます。
逆境を乗り越え、未来に向かう、彼らの思いを聴きにきてください。客席に座るあなたの存在が、力になります。

カナエール福岡2015合宿に参加して

3月28日~29日の1泊2日でカナエール2015の合宿研修を行いました。カナエールは7月に開催するスピーチ大会がメインのイベントとして大きく取り上げられますが、実はこのスピーチ大会にいたるまでの準備活動こそ、隠れたもう一つのメインイベントなんです。
今回も、7月5日のスピーチ大会に挑戦する6人のカナエルンジャー(奨学生)と、その原稿作成をサポートする18人のエンパワメンバー(市民ボランティア)が合宿施設に一堂に集まり、2日間掛けてガッツりこれからの原稿作成に挑む下準備を行いました。初日は硬かったカナエルンジャー(奨学生)の顔つきも、2日目にはものすごく柔らかくなって沢山の笑顔や声が聞こえるようになり、関わるエンパワメンバー(市民ボランティア)も手探りでこれからどう活動を進めていくのかを夜遅くまで悩み話し合いながら、本当に一人ひとりが真剣に向き合い考えてくれた2日間でした。
実は正直なところ、昨年のスピーチ大会があまりに感動的だった為、今年はその期待に応えるカナエール福岡が開催できるのだろうかと不安に感じていました。
しかし、この合宿最終日のプレプレスピーチで、今回のカナエルンジャー(奨学生)の思うがままのスピーチを聴いて「ああ、今年も間違いなく素晴らしい心震えるスピーチ大会になるということが確信できました。正直、スピーチの時間配分も構成も、具体的さもまだまだのスピーチでした。でも、そこには確実に一人ひとりのカナエルンジャーの確かな夢(目標)への想いがありました。
人は話し上手なスピーチに感動するのではない、構成や配分が完璧なスピーチに心震えるのではない、そこに確かな想いがあり、情熱があり、心があるから魅了され心が動かされるのだということに気づかされました。
2015年7月5日、今年はこのカナエルンジャー(奨学生)がスピーチにのぞみます。
とみー ・・・・・ 今の夢(目標)は、子どもたちの目標になるような施設の職員に成ること
かえ ・・・・・・・ 今の夢(目標)は、人のぬくもりを伝えられる看護師になること
のんちゃん・・・ 今の夢(目標)は、子どもたちの笑顔をたくさんつくる施設の職員になること
りょうま ・・・・・ 今の夢(目標)は、心が温まる家をつくること
まーなん ・・・ 今の夢(目標)は、訪れる人を元気にして癒せる整体士になること
ゆうせい ・・・  今の夢(目標)は、子どもたちの気持ちを解ってあげられる施設の職員になること
このカナエルンジャー(奨学生)たちの今の夢(目標)が、これからの3ヶ月間でどんなスピーチに進化していくのか、皆さん、2015年のカナエール福岡スピーチ大会も、大いに期待して楽しみにお待ちください!!!
【カナエール福岡2015スピーチ大会】
日程 : 2015年7月5日(日)
時間 : 13:00 開演 ~ 16:00 終了(予定)
場所 : 都久志会館 ホール(福岡天神)
住所 : 福岡市中央区天神4丁目8-10
チケット : 近日発売開始予定(*HP上でご案内いたします)

卒業おめでとう! カナエルンジャーの卒業パーティを開きました!!

今年も卒業の季節がやってきました。カナエールで支援してきたカナエルンジャーたちも、大学・専門学校を卒業し社会人として歩み始めます。3月8日(日)、カナエルンジャーと社会人ボランティアが集まってお祝いのパーティを開きました。
今年卒業を迎えたのは8人のカナエルンジャーたちです。
(括弧内はスピーチコンテスト出場年度とチームカラー)
まい(2011ピンク)
つかさ(2011ブラック)
さち(2012レッド)
ゆう(2012ピンク)
ダニエル(2012グリーン)
ゆーき(2013レッド)
みぃ(2013イエロー)
こばゆみ(2013ピンク)
このうち学校の卒業式などで都合がつかなかった2人を除く6人のカナエルンジャーがパーティに参加しました。数年前にスピーチをした同じホールに、在学中のカナエルンジャーやボランティアを含めた70人ほどが集まりました。
パーティの司会を務めるのは2014年度カナエルンジャーグリーン(東京)の“りぃ”と、ボランティアのHCさんです。ゲームや歓談で楽しい時間を過ごしたあと、卒業生ひとりひとりから卒業の報告がありました。看護師、保育士、幼稚園の先生、児童養護施設の職員、商社や化粧品メーカーへの就職。それぞれの道で4月から社会人としての一歩を踏み出します。
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卒業生ひとりひとりに、担当のボランティアからお祝いの言葉が送られました。
この日集まったのは、過去のスピーチコンテストでエンパワメンバーとして卒業生をサポートしたボランティアたちです。なかにはカナエルンジャーと会うのはほぼスピーチコンテスト以来というメンバーも。カナエルンジャーとお互いに久しぶりの再会を楽しんでいるようでした。
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パーティの最後に、卒業生たちの思い出の写真やスピーチコンテストの映像を集めて作ったムービーが上映されました。ボランティアの“モトさん”の力作です。
この日のような卒業パーティの他にも、スピーチコンテストを終えたカナエルンジャーとボランティアとの交流イベントを定期的に開催しています。
スピーチコンテストを終え、進学を果たしても、カナエルンジャーたちにはまだ大変な進学後の生活が待っています。奨学金が支給されるとはいえ、それだけで学費と生活費をすべてまかなえるわけではなく、ほとんどの子は身内を頼ることもできません。アルバイトと学業の両立の困難さは施設退所者の中退率の高さに現れています。(施設退所者の大学・専門学校等の中退率:約30%、全国平均:約10%)
今回、8人ものカナエルンジャーの卒業を見届けられたことを本当にうれしく思います。
参加者のひとりが卒業生に贈った言葉です。「カナエルンジャーのみなさんは他の学生よりもたくさんの辛い思いや苦労をしてきたかもしれない。でもその経験はこれからの人生で財産になると思う。社会へ出たときに必ず役に立つ。人の痛みがわかること、困難にぶつかってもくじけないことの大切さをみなさんは人一倍知っている。自信を持ってこれからの人生を歩んでほしい。」
彼らをロールモデルとして、まだ施設で暮らす彼らの後輩たちが夢を叶える勇気を持てるようになることを願っています。カナエールはこれからも施設から進学を目指す若者たちを支援していきます。