3分の動画に120日を賭けるクリエイター、その横顔

「これ・・・無理だな~汗」

最初にカナエールのボランティア【エンパワ】募集内容を見た時の印象です。

半年近くのプログラム日程とかなり濃そうな活動内容と、何より【カナエルンジャー】との初対面の日【オリエンテーション】はすごい大事な日だと思うけど東京にいない可能性が高くて、瞬間的にそう感じました。

お世話になった方の紹介ということもあり、断るなら断るでとりあえず説明会に出るだけ出よう、くらいのかなり中途半端な気持ちで説明会に行きました。でも、そこで聞いた児童養護施設の現状と、その退所者にまつわる問題に心底驚きました。ハンパな気持ちはそこでだいぶぶっ飛びました。

【虐待】【貧困】【ネグレクト】といった、今まであまり見てこなかった、というより見て見ぬふりをしてきた言葉たちに背中を引っ張られるような感覚と、そして【希望格差】の問題に真正面から取り組む【カナエール】の姿勢に気持ちが揺さぶられました。

「オリエンテーションに出られないかも。そんなんでも大丈夫ですか?」

説明会の後、とあるスタッフに相談をしたところ「日程の問題は事務局でもバックアップするから大丈夫。ところで【クリエイター】やらない?」というお誘い。

正直【メンター】【マネージャー】に〇をつけ、クリエイターだけ希望してない状態だったので、理由を聞いてみると毎年クリエイターのなり手が少ないらしく声をかけているんだとか。編集なんかやったことないし、ビデオカメラも持ってないけど、それでもできるとか。少しだけ考えましたが結局その時はエンパワやりたいと思ったし【面白そう>大変そう】かなと。

「まぁ、なんとかなるか~」という感じでカナエール2014にクリエイターとして参加しました。

本番までは、ホントにいろいろありましたが、3分間の映像もなんとか完成し、【2014年の横浜レッド】はそろって最後のステージに立つことができました。優勝は出来なかったけど、最後までやり通せたことは、カナエルンジャーにとっても、エンパワ3人にとっても、とても大きな財産になっています。

本番を迎えるまでのいろいろの中に、クリエイターとして印象的なできごとがありました。

「結局素人が作る映像だから、あんまりレベル高いの求められてもなぁ」

エンパワ同士で飲み会があり、その場でクリエイターの先輩に漏らした一言です。

お客さんはスピーチをメインに観に来るんだから、映像はまあ、それなりで良いんではないか、というかなり弱気な発言でした。最初からあきらめてるような、今思い出しても恥ずかしい。

でもその時に先輩から言われた言葉は「お客さんは【5,000円】を払ってスピーチを聴きに来ます。その時に見せるものには、それなりのクオリティが必要じゃないですか?」

迷いを断ち切る、まさに一刀両断。ハッとしました。

エンパワがボランティアだから、素人だから、というのは、実は観る側にはそれほど関係ない。

スピーチも映像も、しっかりした目的があり、その上で成り立っていることに、改めて気付かされた言葉でした。

ただ、カナエール夢スピーチコンテストのチケット代:5,000円は、「はっきりいって高い」という声もあります。

いくら【奨学金】になる。【寄付】になる。ということがわかっていても、その主旨はすごく伝わりづらいと、今でも感じることがあります。

だからこそ、この120日間で、チームみんなで一緒に夢を見つめ、時にぶつかり、時に励まし、涙を流すこともあれば、爆笑したり、そんな紆余曲折で原稿作りにスピーチトレーニングと必死で取り組んで、お客さんの前で披露できるものにしていきます。

映像も、3分間でカナエルンジャーのことをしっかり伝えるものにするため、クリエイターは、合宿やチーム活動、インタビューや練習風景を撮影した後、家に帰った後も黙々と編集作業に取り組んでいきます。

「このテロップ直さなきゃ。うを、時間オーバーだ。う~削りたくない~~。でも・・・」

と編集に熱中し、あっという間に朝を迎えることもありました。

こんな風に書くとクリエイターって大変!と思われるの必至ですよね。

確かに肉体的には辛かったけど、でも、最後まで自分は【面白さ>大変さ】でした。

 

そんな2014を経て、【2015】でどう関わるか。

考えているときに【実行委員】、つまりスピーチコンテスト全体の運営にかかわるスタッフとして参加しないかというお誘いを受けました。

もう一度エンパワとして参加したいという思いもあったけど、結果的にはクリエイターチームを担当する実行委員を選びました。素人に毛が生えた程度の知識しかない自分が、どこまでサポートできているか、はなはだ不安ですが、初めて参加するクリエイターには、自分が困ったことやちょっとしたコツを伝えたりしています。

 

スピーチコンテストは、カナエルンジャーにとって奨学金支給の足がかりとなる大舞台。

そのスピーチを聴きに来て欲しいのはもちろんですが、今年もクリエイター達が作った映像が会場に流れます。確かにプロが撮影して編集した作品ではありません。

荒っぽかったり、声が小さかったり、画面が揺れたりするかもしれません。

でも、それは限られた時間と機材を最大限に使って、それこそ寝食を忘れ、魂を込めて、ていねいに、カナエルンジャーとチームのために作った映像です。

来場される皆さんに、ぜひ最後までしっかり見届けてほしいと思っています。

本番まであと少し、がんばれエンパワ!がんばれルンジャー!

無茶しないでほどほどがんばれクリエイター!

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