【カナエール2017】あなたの夢はなんですか?

「あなたの夢は何ですか?」
そのような問いかけをされたら、何と答えますか?
答えはすぐ見つかるでしょうか?
小さい頃には、当たり前のように聞かれていた
「大きくなったら何になりたい?」
という質問は、大人になるにつれて、聞かれる機会が減り、
自分の夢について考えることも少なくなってしまったように思います。
カナエールスピーチコンテストでは、児童養護施設の子どもたちが、自分の夢についてスピーチします。
スピーチコンテストまでの120日間を通して、夢への想いは次第に強まっていきます。
そんな子どもたちをサポートするのが社会人ボランティアの役割です。
彼らの夢へのひたむきな想いと向き合い続ける120日間。
社会人ボランティアも、自分自身について、自分の夢について向き合い続ける120日間になるかもしれません。
120日後、もう一度、自分の問いかけてみてください。
「あなたの夢はなんですか?」
スピーチコンテストまで、最も近くで見守り続けた児童養護施設の職員の方からはこんなお手紙をいただきました。
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私はカナエールへ応募するために児童と書類を作成した際に、児童の夢を叶えたい熱い気持ちが伝わってきたと同時に、進学するためには多大な資金が必要であると思い知らされたことが印象に残っています。進学をするためにアルバイトで資金を貯めていたのですが、稼ぐことのできる金額は限られていますし、家族からの支援も難しい状況で、職員もどのようにお金を工面すればよいか頭を悩ませていたところでした。
カナエールの奨学金があれば、施設を退所した後の生活が楽になるかもしれない、そう思い応募を決めました。スピーチコンテストに出場することが条件で、日々の生活も忙しいのにさらに忙しくなってしまうのではないかと心配していましたが、当の本人たちに迷いはありませんでした。3月に行われた合宿では自分の生い立ちと向き合い、大変だったと本人たちも話していましたが、合宿を通して芯が強くなったように思います。実際に活動が始まってからも、学校やアルバイトなどとも上手く両立していました。弱音を吐くこともありましたが、休むことなくスピー
チコンテストに向けてひたむきに努力する姿に心を打たれました。児童たちがここまで頑張ることができたのはエンパワチームとスタッフの方々の支えがあったからだと思っております。
コンテストが近づくにつれ練習量も多くなる中、遅くまで原稿の確認やスピーチの発声練習に付き合うことは並大抵のことではないと思います。また、技術だけではなく、緊張や不安を解きほぐすような言葉を掛けて精神的なサポートもしてくださいました。施設内だけでは難しい事であったと思いますし、児童らも安心してコンテストに臨めたと思います。
そのような支えがあったからこそ、当日のコンテストは普段見ることのない児童の姿を見ることが出来ました。家族への想いや、夢への情熱など、職員には見せない児童らが抱えている思いを聞き、感動で涙が止まりませんでした。
児童らもこのカナエールの活動を通して大変貴重な体験をし、自身の成長につながったことかと思います。充実感や達成感を得ることができ、後輩たちにもぜひおすすめしたいと話しておりました。児童の成長を見ることができ、職員としてもとても嬉しい気持ちでいっぱいです。このような機会を作って下さり、支援してくださった各関係機関の方々にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
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夢と向き合う120日間、過ごしてみませんか?
カナエール2017では、社会人ボランティアを募集しています。
ぜひたくさんの方のご参加をお待ちしています。
12月 4日(日) 13:00-15:00 東京大手町
12月 7日(水) 19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月 5日(木) 19:30-21:30 東京大手町
1月 8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。