【児童虐待防止推進月間 ~わたしたちが、できること~】

児童虐待通告件数の増加

11月は、児童虐待防止推進月間だということをご存知でしょうか。
今日は、日本の児童虐待にまつわるお話をご紹介します。
2014年度は、約8万8931件もの児童虐待の通告件数が報告され、過去最高と表現されておりました。
最新のデータである2015年度は、通告件数が10万3260件にものぼり、児童虐待の問題はますます深刻化しています。
深刻化と言うのは簡単ですが、この数字は「虐待」への関心が高まっているとも言えるのではありませんでしょうか。
昨年比 約1.5万件増加。発行:朝日新聞デジタル

前年比 約1.5万件増加。発行:朝日新聞デジタル

-わたしたちが、できること

「虐待」ってどこから…?を知ること。
▼児童虐待は、かんたんに言うと、以下の4 種類に分類されます。
・身体的虐待:殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせるなど。
・性的虐待 :子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又はさわらせるなど。
・ネグレクト:家に閉じ込める、食事を与えない、重い病気になっても病院に連れて行かないなど。
・心理的虐待:言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱いなど。

-「あれ、虐待かな?」っておもったら…

児童相談所 全国共通ダイヤル 189 に連絡してください。
自治体によって異なりますが、24~48時間以内に安否確認をすることになっています。
2015年7月に「189」にかけ、案内時間が2分〜3分と長く、
児童相談所に転送される前に利用者が切るケースが多い問題がニュースになりました。
2016年3月時点では、厚生労働省より、虐待通報を素早くつなぐための改善を進めていると発表されています。
「189」にかけ案内時間が長い場合でも、どうか諦めずに電話を切らないでください。
児童相談所 共通ダイヤル「189」

児童相談所 共通ダイヤル「189」発行:厚生労働省

「もしかしたら、違うかも?」と思ってしまうこともありますが、
少しでも、「おかしいな…」と感じたら、勇気をだして「189」へ連絡を。

あなたの電話1つで救える「命」があります。

 

【カナエール2017】カナエルンジャーからの手紙

カナエールでは現在ボランティアの参加者を募集しています。
「ボランティアに興味があるけど、仕事や家のことが忙しくて迷惑をかけたらどうしよう…」
と考えている方もいるのではないでしょうか?
カナエールのボランティアの中心は30代の方々です。
(昨年記事「エンパワってどんな人が参加しているの?」:http://www.canayell.jp/?p=2410)
私もボランティアに参加するかどうか悩んでいるときは
「自分なんかで役に立てるかどうか」本当に不安に感じていました。
でも、今となって思うのは、大人と同じくらい、カナエルンジャーの子供たちも
勇気を振り絞ってカナエールのプログラムに参加しているということです。
私がカナエールのボランティアに参加して
よかったと思ったことの1つが「カナエルンジャーの成長や変化」を
彼らの近くで見れたことでした。
今日は、カナエールでスピーチを披露した後のカナエルンジャーの手紙を紹介します。
大人たちだけでなくカナエルンジャー自身も成長を感じた120日間だったのではないでしょうか。

私達を応援してくれている方々へ
私は4才の時から施設で暮らしていました。
だから自分があきらかに他の子とは環境が違うことは小さいながらに気づいていて、自分のことは‶普通の子じゃないんだ〝って思っていました。これまでずっと 大事な人にも友達にも本当の自分のことを隠してきました。自分の家族は仲の良いフリして嘘ついてきたし、施設にいる時も職員さんと相談したりとかあんまりベッタリするタイプではなかったので自分の本当のことをきいてもらうことがあまりありませんでした。
だから進路のこととか自分の思っていることを話すのは正直苦手でした。そんな時職員さんに進められたこのカナエールに参加して初めてエンパワさんと顔を会わせました。
最初はちょっとやだなって思ったことが2つありました。
1つ目はエンパワさんはみんなお金を払って、自分の時間を割いてまで参加してるって聞いてなんか申し訳ないなって思ったことです。あるエンパワさんは後々は難民支援とかもしたいって言っていて、私は自分でいうのもあれだけど、性格的に結構自立してる方だと思うし、施設にいるってだけで生活とかめちゃめちゃ困ってる!って訳じゃないからこんな私で申し訳ないなって思いました。
2つ目は自分のことを話すことです。今まで自分のことを話す機会が無かった私にエンパワさんは色々きいてきてくれたけど、私はパーソナルスぺースがすごく狭いから多分めっちゃ必死に逃げててエンパワさんとの間に自分から壁つくってて、今思うと申し訳なかったなって思いました。
けど、カナエールに参加してすごく考え方が変わりました。
まずルンジャーです。はじめ、自分のことを隠していた私にとって、他のルンジャーのスピーチは正直衝撃的でした。
みんな施設にいたことを悲観的に捉えず、むしろ良い経験だったと思っているような堂々と話ししている姿と本当にびっくりしました。私はこのカナエールを通じて初めて自分と同じ施設の子以外の同世代の施設出身の人と出会いました。
そこでみんなと話したり、今どんなことやってるとか、自分の施設はどうだったとか色々話してなんかとても安心しました。自分がいた施設はそれなりにルールとかもたくさんあったけど、恵まれた環境だったんだなとか、私自身も施設で育って学べたこと沢山あったし施設ににいたから出会えた人もたくさんいるしむしろ良かったなって思えたのは本当にルンジャーのおかげだと思います。
カナエールが始まって120日間正直大変なことの方が多かったけど、やり終えた今はやれて良かったなって思うし、あの舞台に立てたのも沢山の人の支えがあったから私はあんなに大勢の人達の前で自分の夢を話せたし、前以上に自分の夢が明確になりました。他のみんなのスピーチをあの舞台で、きいたとき正直ここ最近で一番感動したし、鳥肌が立ちました。だから応援してくれる方々にも、私たちを「施設出身のかわいそうな子」という目で見るのではなくて、施設で育って大勢の人にかこまれて育って、他の子とは違う経験をしているからこそ、心の強さが、優しさがみんなにはあることをもっともっと知ってもらいたいです。こうやって私が思えるようになったのは、施設の職員さんをはじめ、エンパワさん事務局の方々、私達を陰ながら応援してくれた方々のおかげだと思います。
そして私が今こんなに支えられている分、いつか私も支える側として、カナエールや未来の施設出身の子どもたちが夢を自信をもって追いかけられるような環境を作る側としてお手伝いができたら良いなって思います。
その時がくるまで私自身これから先自分の夢を全力で追いかけ、未来の子どもたちに胸を張って「私は夢を叶えたんだよ」って言えるように頑張り続けたいです。
最後に
私が夢を追いかけるチャンスを下さった皆様
本当にありがとうございました。


 
普段なかなかできない体験ができるカナエールのボランティア。

もし興味があったら、まずはカナエールボランティア説明会に参加してみてください。
12月と1月に、東京と横浜で7回の説明会を開催します。
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。
ご参加をお待ちしています!

【カナエール2017】始動!

2016年10月、カナエール2017の実行委員の各チームメンバーが決定し、各チーム毎にキックオフを開催しました。
7年目となるカナエール2017。
今まで以上に、多くのご支援をいただけるよう実行員一同、気合いを入れて活動を開始しております。
そして、11月1日より、カナエールボランティアの募集を開始しました!子どもたちの夢を応援し、スピーチコンテストまで一緒に駆け抜けるボランティアを募集しています。
  • カナエールボランティアってどんな役目があるのかな?
  • 児童養護なんて全然知らないけど大丈夫か?
  • 動画を作成する役割があるらしいぞ、できるかな?
  • やりがいのあるボランティアをやってみたい!
って思っている方、カナエールボランティア説明会に参加してみてください。
12月と1月に、東京と横浜で7回の説明会を開催します。
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。
ご参加をお待ちしています!
(実行委員:ゆき)

【カナエール2017】ボランティア募集が始まりました!

一緒に若者の夢を応援しませんか。
児童養護施設や里親家庭からの進学を志す若者たちのスピーチコンテストを、 2017年度も東京・横浜・福岡で開催します。コンテストまでの120日間、若者たちとチームを組み、原稿作りやスピーチトレーニング、紹介映像作りなどを通して若者をサポートするボランティアを募集します。
説明会を下記日程で開催いたします。昨年度のボランティア経験者も参加しますので、活動についての感想なども直接ご質問いただけます。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
12月4日(日) 13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水) 19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木) 19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
本日より説明会への受付開始しました。くわしくはボランティア募集ページをご覧ください。
http://www.canayell.jp/support/empowerment/