卒業おめでとう!11名のカナエルンジャーが卒業しました!☆カナエール卒業パーティ

カナエールでは、スピーチコンテストを終えた奨学生(カナエルンジャー)に、毎月の奨学金給付という資金面での支援と合わせて、社会人ボランティアが見守り支える意欲面でのサポートを行っています。毎年3月に行っている卒業パーティは、大学・専門学校を卒業して巣立っていくカナエルンジャーを祝う、カナエールの集大成ともいえるイベントで、今年は3月6日に開催されました。今年の卒業生は11名と、過去最多の人数になりました!
LXT10716LXT10901
当日は卒業カナエルンジャーを祝うべく、エンパワメンバー(スピーチコンテストまでカナエルンジャーをサポートした社会人ボランティア) や4月以降もがんばるカナエルンジャー達も参加し、総勢64名 のにぎやかなイベントになりました。
いよいよオープニング!今回の司会は、つーちゃん(2014東京レッド カナエルンジャー)とつづくん(エンパワメンバー)の「Wつーちゃんズ」です。初々しくちょっと照れた様子に、会場から温かい拍手が起こります。
まずは今年の卒業生11名の紹介から。
ゆうた(2011オレンジ)
カービィ(2013オレンジ)
すがちゃん(2014東京イエロー)
りぃ(2014東京グリーン)
アルト(2014東京パープル)
アッサー(2014東京ゴールド)
ももちゃん(2014横浜ホワイト)
りぃこ(2014横浜ピンク)
エマ(2014横浜ブルー)
さっつん(2014横浜パープル)
エリック(2014横浜ブラック)
※学校の卒業式などの都合により、パーティへの参加は7名でした。
続いて、カナエール実行委員長のゆってぃこと植村 百合香からの開会宣言です。
「卒業生のみなさん、おめでとうございます。今年は卒業生11名と過去最多となりました。特に2011年カナエール参加のゆうたは、初めての高校2年生のカナエール参加で、さらに大学進学したカナエルンジャーで、とても感慨深いです。
スペシャルゲストとして、カナエールをサポートいただいている横浜市のご関係者の方、フジテレビの木幡 美子さん、スペシャルアンバサダーの黒岩 禅さん においでいただきました。ありがとうございます。」
次は乾杯です。エンパワメンバーや実行委員として、ほぼ立ち上げのときから長くカナエールに関わってきた なべさん が乾杯の音頭をとってくれました。
「卒業生のみなさん、おめでとうございます。カナエールに関わっていて一番うれしいのは、こうやって3か月に1回のイベントにカナエルンジャーに会えること、そしてカナエルンジャーがたくましく、きれいに成長していくことを見守っていけることです。これからもがんばってください。」
続いての歓談タイムのあと、一区切りついたところで、参加した卒業生のカナエルンジャーからの報告と、その担当エンパワメンバーからの応援メッセージの時間となりました。
卒業カナエルンジャー全員から進路が決まったといううれしい報告が。学校の先生、保育士、建築士、公務員、進学など、進路はさまざまですが、それぞれにがんばってきた様子が伝わってきます。みんな希望に顔を輝かせて本当にまぶしいくらい!「 成績優秀賞をもらった」「1000人に1人の狭き門をくぐりぬけて採用を勝ち取った」という話をしてくれたカナエルンジャーも。
担当のエンパワメンバーは本当に感慨深そう。「カナエルンジャーから刺激を受けて自分も変わった」などのコメントもあり、カナエールは、カナエルンジャーとエンパワメンバーがお互いに成長していくプログラムなのだな、と感じさせられました。
レポートの最後にカナエルンジャー・エンパワメンバーのコメントを記載しています。ぜひご覧になってください。
DSC_0959
続いて、卒業生一人一人に、「応援状」の授与がありました。
普通はカナエールの「卒業証書」になるのでしょうが、「カナエールを卒業してもこれが終わりではなく、ずっと応援していくよ」というエンパワメンバーからの思いを込めて、「応援状」となりました。
「『応援状』
あなたの夢にみんなが心を打たれました。
これからも決して諦めることなく、夢の実現に向けて、素敵な人生を歩んでいってください。
私たちはあなたのことを応援し続けます。
よってここに、応援の意を表します。
エンパワメンバー 一同」
さらに、ゲスト参加のみなさまからの応援メッセージをいただきました。
フジテレビCSR推進室 木幡 美子さん
「会うたびにカナエルンジャーのみなさんが大人になっていく姿を見るのが楽しみです。みなさんの素晴らしいところは、あれだけの大舞台で夢を発信したことです。発信することによって初めて、多くの大人がみなさんをサポートしたいと思うようになりました。これから色々なことがあると思うけれど、社会に貢献する立場になってほしいです。これからもがんばってください。」
カナエールスペシャルアンバサダー 黒岩 禅さん
「児童養護施設出身者の離職率は高いと言われています。社会に出たら大変なこと・理不尽なこともあり、心のエネルギーを発揮しなければならない時もあります。そんなとき、この場のことを思い出してほしい。これだけ多くの大人の応援をもらえる21歳・22歳の人はそんなにいないはずです。何かあったら連絡すれば、これだけの大人が駆けつけてくれる。それを忘れないでほしいです。」
そして、現在シンガポール在住の、ブリッジ・フォー・スマイル代表 えりほこと林 恵子からの、ビデオメッセージがありました。
「卒業おめでとうございます。ここまで至る道は、簡単でない道のりだったことと思います。奨学金の金額としては月3万円という少額の支援だったけれど、多くの大人たちがあなたたちを応援してきたし、これからも応援しつづけたいと思っています。何かあったら頼ってほしい。応援しています!」
DSC_1047
最後に卒業カナエルンジャーのみんなの、これまでの映像を集めたムービーが流れました。作成したのは、スピーチコンテストの際にクリエーターを担当していたエンパワメンバーのモトPです。スピーチコンテストのときの懐かしい映像も多く、カナエルンジャーもエンパワメンバーも「なつかしい~」と言いながらで見入っていました。最後は少し涙ぐんでいるメンバーも。みんなで名残を惜しみつつ終了となりました。今回のイベントも、エンパワメンバーが中心になって企画・運営・準備を行いました。みなさん、お疲れさまでした!
(編集後記)
卒業するカナエルンジャー何人かと話をさせてもらいました。地元を離れて遠方で就職する子、初めての一人暮らしをする子など、これからの進路は様々ですが、みんな口にするのが新しい環境への不安ではなく、将来への希望だったことが印象に残っています。その表情はきらきらと輝いていて、本当に魅力的でした。みんなこれからも健康で生き生きと人生を過ごし、幸せになってほしいと祈らずにはいられません。私もずっと応援しています!
(エンパワメンバー はるはる)
LXT10424 LXT10443
LXT10439 LXT10430
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【卒業カナエルンジャーと担当エンパワメンバーのコメント】
ゆうた(2011年オレンジ)
「中高一貫校で非常勤講師として働くことに決まりました。まだまだ駆け出しですが、スキルをみがいていきたいです。」
担当エンパワメンバーからのメッセージ:
やみー「毎回ゆうたに会うたびに、旅行やボランティアなど精力的に楽しそうにがんばっていた姿に刺激を受け、私自身も今年大学に入りなおしました。これからもがんばってください。」
ナオ:「私はカナエールの立ち上げメンバーの一人なのですが、カナエールを巣立つみなさんが、後輩にとってあこがれの存在になってほしいと思っていました。みなさんのご活躍を応援しています。」
さっつん(2014横浜パープル)
「保育園で働くことが決まりました。がんばります!」
担当エンパワメンバーからのメッセージ:
たられ「小学生高学年のころからの夢がかなって本当によかった。」
あげさん「今日久しぶりに会ったけれど、本当にしっかりとやってきたことが伝わってうれしい。私自身もカナエールがきっかけになって、CSRの部署に異動しました。これからもお互いに頑張りましょう。」
すがちゃん(2014東京イエロー)
「今後は研究科にすすみ、来年は2級建築士を目指します。」成績優秀で卒業し、表彰されたそうです!卒業証書と成績優秀賞の賞状を見せてくれました。
担当エンパワメンバーからのメッセージ:
みっつー「いつも心配性のすがちゃんだけど、成績優秀で卒業してくれてうれしい。これから色々なことがあっても、無事乗り越えてくれると思う。これからもがんばって。」
ももちゃん(2014横浜ホワイト)
「4月からは長野県の保育園で働きます。」
担当エンパワメンバーからのメッセージ:
なっち「スピーチコンテストは大変だったけれど、最後までやりきって本当に楽しかった。カナエールがももちゃんにとっての1つの大きな礎になってほしいし、私にとっても大きな経験になった。これからもがんばってください。」
エマ(2014横浜ブルー)
「4月からはリフォームの会社で働き、2級建築士の取得→1級建築士取得を目指します。就職活動では1,100名の候補者がいたそうですが、採用を勝ち取りました。20歳で採用されるのは会社としても最年少記録で、会社からの期待も大きいのですが、負けないようにがんばりたい。かっこつけたがりの自分ですが、カナエール事務局のみなさん、エンパワメンバー、カナエルンジャー仲間など、色々な人に支えてもらって、かっこつけていられたと思っています。今後もみなさんに支えられてきたことをかみしめながら、がんばっていきたい。」
担当エンパワメンバーからのメッセージ:
とんとん「エマとは本当に久しぶりに会えてうれしい。私自身もカナエールで学びがあり、家族との過ごし方なども変わったと思う。今後エマと一緒にお酒を飲めるのが楽しみ。」
モトP「エマとは月1回会っていたけれど、どんどん成長していくのが見られてうれしかった。今後はかっこつけすぎず、肩ひじ張らずにがんばってほしい。何かあったら連絡してください。」
また、ブリッジ・フォー・スマイルの別プログラム「巣立ちセミナー」でエマと出会い、サポートをしてきた オッチョ も駆けつけてくれ、メッセージをくれました。
「2年半前の横浜の巣立ちセミナーで出会い、自立ナビというプログラムで月1回エマと会っていた。『歯が痛い』『疲れた』などの、謎のメールをもらって困惑したことも今ではいい思い出。よく一緒に横浜を歩いた。これからエマが配属されるのが女性ばかりの部署だとのことだが、僕はそのあたりは得意なので、何かあったら相談してください。」
りぃ(2014年東京グリーン)
「市役所に勤めることになった。大学進学を目指していましたが、今後は公務員として勤めながら、通信制の大学卒業を目指します。」
担当エンパワメンバーからのメッセージ:
HC「りぃと出会うことで、逆に気づきとエネルギーをもらった。これからもがんばってください。」
なべさん「この場にいるカナエルンジャーのみなさん、がんばって卒業してください。元気で健康で幸せになる姿をみんなが応援しています。がんばって卒業して、次の人生を切り開いてください。」
エリック(2014横浜ブラック)
「障害児の施設で働くことになりました。そこで経験を積んで、将来は自分の夢である児童養護施設で働きたい。支えられる立場から支える立場になりますが、がんばります。」
担当エンパワメンバーからのメッセージ:
たか「エリックのコメントからも、成長していることが感じられて、本当にうれしい。」
今年も開催します!カナエール夢スピーチコンテスト2016
お蔭さまでカナエールは今年で6年目を迎えます。児童養護施設や里親家庭など社会的養護の下で育ち、大学・専門学校等への進学を志す若者たちによるスピーチコンテストを毎年開催。今年は東京・横浜・福岡で24名の若者たち(カナエルンジャー)が登壇します。
横浜会場 6月18日(土)神奈川公会堂(神奈川県横浜市)
東京会場 6月25日(土)四谷区民ホール(東京都新宿区)
福岡会場 7月3日(日)黒崎ひびしんホール(福岡県北九州市)
チケットは4月1日より発売! チケット代は出場する若者たちの奨学金に充てられます。ぜひ会場で、若者たちの声に耳を傾けてください。 お求め方法は後日当Webサイト(http://www.canayell.jp/contest/)でご案内いたします。