卒業おめでとう! カナエルンジャーの卒業パーティを開きました!!

今年も卒業の季節がやってきました。カナエールで支援してきたカナエルンジャーたちも、大学・専門学校を卒業し社会人として歩み始めます。3月8日(日)、カナエルンジャーと社会人ボランティアが集まってお祝いのパーティを開きました。
今年卒業を迎えたのは8人のカナエルンジャーたちです。
(括弧内はスピーチコンテスト出場年度とチームカラー)
まい(2011ピンク)
つかさ(2011ブラック)
さち(2012レッド)
ゆう(2012ピンク)
ダニエル(2012グリーン)
ゆーき(2013レッド)
みぃ(2013イエロー)
こばゆみ(2013ピンク)
このうち学校の卒業式などで都合がつかなかった2人を除く6人のカナエルンジャーがパーティに参加しました。数年前にスピーチをした同じホールに、在学中のカナエルンジャーやボランティアを含めた70人ほどが集まりました。
パーティの司会を務めるのは2014年度カナエルンジャーグリーン(東京)の“りぃ”と、ボランティアのHCさんです。ゲームや歓談で楽しい時間を過ごしたあと、卒業生ひとりひとりから卒業の報告がありました。看護師、保育士、幼稚園の先生、児童養護施設の職員、商社や化粧品メーカーへの就職。それぞれの道で4月から社会人としての一歩を踏み出します。
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卒業生ひとりひとりに、担当のボランティアからお祝いの言葉が送られました。
この日集まったのは、過去のスピーチコンテストでエンパワメンバーとして卒業生をサポートしたボランティアたちです。なかにはカナエルンジャーと会うのはほぼスピーチコンテスト以来というメンバーも。カナエルンジャーとお互いに久しぶりの再会を楽しんでいるようでした。
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パーティの最後に、卒業生たちの思い出の写真やスピーチコンテストの映像を集めて作ったムービーが上映されました。ボランティアの“モトさん”の力作です。
この日のような卒業パーティの他にも、スピーチコンテストを終えたカナエルンジャーとボランティアとの交流イベントを定期的に開催しています。
スピーチコンテストを終え、進学を果たしても、カナエルンジャーたちにはまだ大変な進学後の生活が待っています。奨学金が支給されるとはいえ、それだけで学費と生活費をすべてまかなえるわけではなく、ほとんどの子は身内を頼ることもできません。アルバイトと学業の両立の困難さは施設退所者の中退率の高さに現れています。(施設退所者の大学・専門学校等の中退率:約30%、全国平均:約10%)
今回、8人ものカナエルンジャーの卒業を見届けられたことを本当にうれしく思います。
参加者のひとりが卒業生に贈った言葉です。「カナエルンジャーのみなさんは他の学生よりもたくさんの辛い思いや苦労をしてきたかもしれない。でもその経験はこれからの人生で財産になると思う。社会へ出たときに必ず役に立つ。人の痛みがわかること、困難にぶつかってもくじけないことの大切さをみなさんは人一倍知っている。自信を持ってこれからの人生を歩んでほしい。」
彼らをロールモデルとして、まだ施設で暮らす彼らの後輩たちが夢を叶える勇気を持てるようになることを願っています。カナエールはこれからも施設から進学を目指す若者たちを支援していきます。