人を動かすスピーチ – 若もののメッセージに感じる「強さ」

先日、カナエールのスタート当初からこのプロジェクトに関わっている方と、少し茶飲み話をする機会がありました。カナエールがスタートしたのは2011年、折しも東日本大震災の年。立ち上げの年の話は折々で耳にしていて、カナエール東京に、東北の若ものも参加しているのには、そう言った経緯があります。カナエールは今年6年目。

話す中で僕はこんな問いを投げかけられました。

「なんで人はカナエールでのスピーチを聴いて感動するのだと思う?」

とてもシンプルな質問ですが、3年ほどカナエールに関わってみて、端的なこの問いへの答えを、僕は持ちあわせていませんでした。こんな返答をしました。

「自分が客観的に話を聴いて肯定しづらいようなことを、舞台の上の若ものが認めて受け入れて肯定して話をしているから」

解答としては、正解とはニアリーイコールだったのではないかと思います。若ものはカナエールでの120日間を通じて、社会人ボランティアとともに、過去の自分と向き合います。そこには良い思い出もあれば、辛い過去もあります。そういったことと丁寧に向き合います。

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「人を動かすスピーチ」という言葉をカナエールの話をする時によく使います。これは以前、カナエールが『考える人』(2013年秋号)という雑誌に取り上げられた時の特集のテーマのフレーズです。皆さんも誰かの「スピーチ」で心動かされた経験はあるのではないでしょうか。特に近年はTEDなど、素晴らしいスピーチを手軽に視聴する方法もあります。

カナエールのスピーチを聴いた時、個人的な感想として感じるのは、「強さ」、ということではないかなと思います。強いってなんだろう、と思うのだけど、きちんとこれまでの自分と向き合って、これからの未来に向けた夢を語る若もののスピーチには「強さ」があり、だから聴いている側も「かわいそう」というような気持ちでは終わらなくて、晴れやかな気持ちで1日を終え、応援したい、自分も頑張ろう、と素直に思えるのだろうと思います。そこには彼ら彼女らの凛とした覚悟と決意があります。

そういう「強さ」というのは、おそらく元々若ものたちがこれまでに培って持ち得ているもの。

ただ、そういうものと丁寧に向き合って、きちんと言語化して、人にしっかり伝わるように話す挑戦をする機会、というのはなかなかないものです。本人の強さを生み出す、ようなことはなかなか難しい。いやむしろ朧気であっても、そういうものは元々持ち得ている。それを改めて整理して確かめて、自分自身への信頼とか、これまで関わった人への感謝とか、夢への希望にすることはできる。そういうものがスピーチを通じて聴く人々が感じる、「強さ」になっているのではないかと思います。

感動とは、物に深く感じて、心を動かすこと。

そうやって心動かされた大人が多く、今年もカナエールに関わっています。

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これまでに聞いたスピーチで、ずっと記憶に残っているフレーズがあります。

大人になるのを楽しみにしていてください。

舞台から、自分の後輩たちに向けて、若ものが発したメッセージに、僕も同じことを言えるようにありたいと感じました。皆さんはこれからの若ものたちに伝えたいメッセージがあるでしょうか。

6月後半のカナエールに向けて、カナエール横浜まで44日、カナエール東京まで51日、カナエール福岡まで59日、最初の横浜までは50日を切りました。会場に是非足を運んで、若ものの夢を応援してください。

コンテスト終了後に、皆さんが感想を直接伝える時間もあります。スピーチを終えて、スピーチを聴いてくれた大人たちと言葉を交わす若ものたちの表情は少し綻んで、だからそこには少しの安心があるのだろうと思います。皆さんのメッセージを若ものたちに直接会場で伝えてください。

会場でお待ちしています。

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